ウェストハムが狙う最初の一手、チェコの20歳DFエル・ハッジ・マリック・ディウフに迫る

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ウェストハムが狙う最初の一手、チェコの20歳DFエル・ハッジ・マリック・ディウフに迫る West Ham United

プレミアリーグのウェストハム・ユナイテッドが、今夏の移籍市場でついに本格的に動き出した。チェコ紙『iSport.cz』の報道によれば、スラヴィア・プラハに所属するセネガル人ウィングバック、エル・ハッジ・マリック・ディウフの獲得に向けて、クラブ間で合意目前まで進んでいるという。

20歳のディウフは、左サイドを主戦場とするダイナミックなウィングバックで、チェコリーグでも頭角を現してきた将来有望株。昨季の活躍で欧州各地のスカウト陣の目に留まり、今夏の移籍市場では複数クラブからの関心が伝えられていた。その中でもウェストハムは早くから最優先ターゲットとして接触を図っており、7月に入ってからの交渉が一気に進展した様子。

移籍専門ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によれば、ハマーズは先日2000万ユーロのオファーを提示したが、これはスラヴィア側に拒否されたとのこと。スラヴィア・プラハは2500万ユーロの評価額を設定しており、これにパフォーマンスボーナスなどを上乗せした形での新オファーが提出され、それが受け入れられる見通しとなっている。

今回の獲得が正式に決まれば、ディウフは今夏の退団が濃厚と見られるエメルソン・パルミエリの後任として、左サイドの主力候補となる。プレミアリーグでも屈指の強度が求められるポジションに、20歳という若さで挑むことになるが、クラブにとっては長期的な戦力補強という意味合いも強い。

チェコリーグにおける移籍金記録の更新が確実視されるこの取引は、それだけウェストハムがディウフに寄せる期待の大きさを物語っている。近年の移籍市場では、他クラブにターゲットを先取りされるケースも多く、慎重な動きが続いていただけに、今回のように主導権を握って進めた案件はクラブにとっても貴重な成功体験となるだろう。

ロンドン・スタジアムのスタンドでは、すでにこの新戦力の登場を心待ちにする声が高まっている。公式発表はまだ先になる可能性があるものの、ディウフのプレミアリーグ挑戦は時間の問題と見てよさそうだ。

ウェストハムにとって、沈黙が続いた夏の移籍市場がようやく動き出した。次なる補強の話題が浮上する前に、まずはこの逸材の正式発表を待ちたい。