プレミアリーグ行きは目前か?“オランダの至宝”キーズ・スミットにトッテナムとチェルシーが関心強める

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プレミアリーグ行きは目前か?“オランダの至宝”キーズ・スミットにトッテナムとチェルシーが関心強める Chelsea

10代にしてオランダ国内で高く評価され、今や欧州中から注目を集める若手ミッドフィルダーがいる。その名はキーズ・スミット。AZアルクマールに所属する19歳の司令塔は、この夏の移籍市場で最もホットな存在の一人となっている。

2024-25シーズンにはAZで43試合に出場し、すでにトップレベルでも通用するだけの能力を証明。だが、彼の評価を一気に押し上げたのは、2025年6月に開催されたU-21欧州選手権。オランダ代表の中心選手として大会を制し、自身も最優秀選手に選ばれるなど、その名は一気に世界に知れ渡った。

英『TBR Football』は、プレミアリーグのトッテナムとチェルシーが彼の動向を追っていると報じ、両クラブともに複数回にわたりスカウトを派遣。とりわけスパーズのテクニカルディレクター、ヨハン・ランゲ氏は視察に積極的で、将来の中盤の核として本腰を入れているという。

スペインやドイツの強豪も関心、争奪戦は激化の一途か

プレミア勢に限らず、キーズ・スミットを巡る争奪戦は欧州全土に広がっている。スペインのレアル・マドリード、ドイツのバイエルン・ミュンヘンやRBライプツィヒ、フランスのマルセイユ、そして国内ライバルのアヤックスもこの若き才能に注目しており、今後の動向次第では争奪戦が一気に加速する可能性もある。

また、リヴァプールやマンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティといったイングランドの強豪クラブのほか、ブライトン、アストン・ヴィラ、リーズなども状況を注視しているとされ、下位クラブも含めた広範な関心が示されている。これだけ多くのクラブが追跡する選手は多くない。それだけスミットのポテンシャルが抜きん出ている証拠だろう。

移籍金は2500万ユーロとも言われており、本人も大会後のインタビューで「もっと高くなると思うよ。あと500万ユーロか1000万ユーロくらい」と語り、その価値の上昇を自らも実感しているようだ。

とはいえ、当の本人は冷静な姿勢を崩していない。U-21大会後には「いろんなクラブの名前が記事に出てくるのはクールだね」と前向きに受け止めつつも、「僕はAZに残ると思う。たくさんプレーして、もっと成長するのが今は一番大事」とコメント。自身のキャリアを見据えた発言を残しており、移籍よりも成長を優先する姿勢がうかがえる。

AZアルクマールとの契約は2028年まで残っているが、それが移籍を阻む決定的な要素になるとは限らない。同紙はプレミアリーグで新たな一歩を踏み出す可能性が高まっていると伝えており、複数のクラブが今後具体的なオファーを提示するかどうかが大きな焦点となりそうだ。