右サイドバックの刷新に向けて動き出したマンチェスター・シティが、セリエAの強豪インテルに所属するオランダ代表DFデンゼル・ダンフリースに正式な関心を示したようだ。
『Football Transfers』によれば、同クラブはすでにインテルとの交渉をスタートさせており、ペップ・グアルディオラ監督は今夏の補強プランのなかでも優先順位の高いターゲットとしてこのサイドバックを見据えているようだ。
カイル・ウォーカー退団で右サイドに空白!ダンフリースが最適解か
長年チームの右サイドを支えてきたカイル・ウォーカーがバーンリーに完全移籍したことで、マンチェスター・シティは新たな右サイドバックの獲得に迫られている。移籍金は600万ユーロ(とされており、クラブとしても次のステップに向けた動きを本格化させている。
そんな中で浮上しているのが、現在インテルで主力を務めるデンゼル・ダンフリースだ。PSVアイントホーフェンから2021年に加入して以来、イタリアの舞台で実力を伸ばし続けており、昨シーズンは公式戦45試合に出場して11ゴール6アシストという数字を残した。サイドバックとしては異例の攻撃力を誇り、ウイングバックとしても高い適応力を見せている点が評価されている。
プレースタイルはウォーカーと共通点が多く、スピードとパワーを武器にアップダウンを繰り返すタイプ。守備でも安定感があり、グアルディオラのハイライン戦術にもすぐにフィットできる見込みだ。実際、シティの監督は彼をウォーカーの理想的な後継者と見なしていると報じられている。
この移籍話が急浮上している背景には、ダンフリースの契約に含まれる契約解除条項の存在がある。現行契約は2028年まで残されているが、その中に2500万ユーロで移籍可能という条項が含まれており、これは現在のマーケット相場からすれば「破格」と言える金額だ。
当然ながら、これを知った複数クラブが獲得に動き出す可能性があるが、この条項が適用されるのは7月15日までと期限が迫っている。マンチェスター・シティはすでにインテル側との交渉に入っていると見られており、同時に選手本人の意思確認も進めている段階。
ウォーカーの穴を埋めるだけでなく、さらなる戦術的オプションを加える存在として注目されるダンフリース。果たしてこの契約解除条項が有効なうちに、エティハド・スタジアムでの新たなチャプターが始まるのか。移籍市場もいよいよ本格化するなか、シティの決断と動向から目が離せない。