リバプールに所属するコロンビア代表ウインガー、ルイス・ディアスの去就がふたたび慌ただしく動き出している。ドイツ王者バイエルン・ミュンヘンと個人条件で合意に至ったと、独『BILD』が報じている。
この報道により、今夏のビッグディールが現実味を帯び始めた。バイエルンは、ジャマル・ムシアラの長期離脱というアクシデントに直面し、攻撃の再構築を急いでいた。その中で白羽の矢を立てたのが、かねてより関心を示していたリバプールの左ウィンガーのディアスだった。
ディアスは2022年にポルトからリバプールに加入し、ユルゲン・クロップ体制のもとで数々のタイトルに貢献。スピードとテクニックを武器に、アンフィールドで確固たる地位を築いた。ただし今夏のリバプールは若手ウインガーの補強を進めており、既に複数の選手がメルウッドに加わっていることを踏まえると、ディアスのポジションは保証されたものではなくなってきている。
バルセロナも関心も…移籍先はドイツに傾く?
ディアスを巡っては、スペインの名門バルセロナも獲得に動いていた。クラブはビルバオのニコ・ウィリアムズ獲得に失敗し、次なるターゲットとしてディアスに再注目。すでにカタルーニャでのプロジェクトの一員として迎え入れる準備も進めていたが、選手本人はブンデスリーガでの新たな挑戦を選択したようだ。
この状況を受けて、バルセロナはターゲットを変更し、現在はマンチェスター・ユナイテッドのマルクス・ラッシュフォードに照準を合わせている模様。すでにラッシュフォードとの接触も進んでおり、個人条件での障害は少ないと見られている。
一方のディアスは、バイエルンでのプレースタイルにすぐさま適応できると見られ、特に左サイドの厚みを増す意味でも最適な補強と言える。トーマス・トゥヘル監督も、レロイ・サネの後継者としての役割を期待しているという声も上がっている。
リバプールとの契約は2027年まで残っているものの、選手本人は次なるステージに進む意欲を持っており、クラブはバイエルン・ミュンヘンやバルセロナからの接触にはノーを突きつけており、よほどの高額なオファーでなければ退団する未来は描けない。
ただし、バイエルンはフロリアン・ヴィルツ獲得を逃しており、そこに費やす予定だった予算が眠っている。リバプールの間での移籍金交渉は決して簡単ではなく、かなりの出費をともわないといけないが、コロンビア代表フォワードがドイツに新天地を求める可能性はあるのか。