ダルウィン・ヌニェス獲得に動くナポリ、5000万ユーロ超のオファーを提示か!?

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Liverpool

ナポリが野心的な一手に打って出た。リヴァプールに所属するウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスに対し、5000万ユーロに加えて500万ユーロのボーナスを含むオファーを提示。ジャンルカ・ディ・マルツィオ氏の報道によれば、年俸500万〜600万ユーロという高額サラリーも用意されており、クラブとして破格の条件を提示していることが明らかになっている。

ヌニェスは2022年夏にベンフィカからリヴァプールへ移籍し、プレミアリーグでの適応には時間を要したものの、昨季は公式戦全体で7得点にとどまった。フィジカルとスピード、そして高い決定力を併せ持つストライカーとして一定の評価を得るも、アルネ・スロット監督のプレースタイルに適応に苦労している。

まだ26歳という年齢もあり、今後数年にわたってどのチームの主軸を任せられる資質は十分に備えている。ユルゲン・クロップ監督時代には、二桁得点を2シーズン継続しており、2023-24シーズンには54試合で18ゴール15アシストと見事な数字を残した。

セリエA連覇に加えて、チャンピオンズリーグ制覇を狙うナポリにとって、同大会でも経験のあるウルグアイ人フォワードは前線の破壊力向上に欠かせない。即戦力かつ将来性を兼ね備えた夢の投資と見る向きもある。

ルッカとの比較が浮き彫りにする、会長の決断の重み

ただし、この補強にはリスクも伴う。ナポリが並行して交渉を進めているロレンツォ・ルッカ(ウディネーゼ)と比較すると、ヌニェスのコストは実質的に倍に達する。ルッカには3300万〜3400万ユーロの移籍金が見込まれており、年俸もヌニェスの半分以下とされる。

クラブの財政状況や中長期的な補強戦略を考慮すれば、ルッカの方が現実的な投資であることは明白。イタリア国内での実績もあり、セリエAでの適応も問題ないと見られている。だが、ナポリが今後数年にわたり攻撃力の中心を担うエースを探しているとすれば、ヌニェスに賭ける理由もまた明確だ。

このジレンマの中心にいるのが、クラブを率いるアウレリオ・デ・ラウレンティス会長だ。コストを抑えて堅実に未来を築くのか、それともリスクを取って一気にチームの格を引き上げるのか。どちらの選択肢にも強い説得力があり、最終的な判断は会長の決断に委ねられている。

今夏のナポリの補強戦略は、この1つの移籍劇に凝縮されていると言っても過言ではない。ヌニェスの獲得が実現すれば、クラブの戦力図は大きく書き換えられるだろう。その結末は、今後数週間以内に明らかになるはずだ。