キリアン・エムバペやヴィニシウス、アルダ・ギュレルら攻撃陣の競争が激しいレアル・マドリードにおいて、立場が危うくなっているブラジル代表FWロドリゴの去就には暗雲が立ち込め始めている。
ブラジル出身の24歳ウインガーは、アーセナルが今夏の最優先ターゲットとして水面下で交渉を進めているとされてきたが、ここにきてマンチェスター・シティやチェルシー、リヴァプール、パリ・サンジェルマン、バイエルン・ミュンヘンなど、欧州の名だたるクラブも獲得レースに加わったと、英『TBR Footbal』lが伝えている。
ロドリゴは昨季、レアル・マドリードで公式戦53試合に出場し、17ゴール9アシストを記録。数字だけを見れば十分なインパクトを残したが、シャビ・アロンソ新監督はアルダ・ギュレルを重用しており、ヴィニシウス・ジュニオールやベリンガムの存在もあって、ロドリゴの立ち位置はやや不安定なまま。
本人は左ウイングでの起用を希望しているとも言われており、現状を踏まえると移籍を前向きに捉えても不思議ではない。
ヨーロッパのメガクラブが本格参戦?複数クラブと代理人が接触
ロドリゴの代理人はすでにマンチェスター・シティと接触済み。さらにチェルシー、リヴァプール、パリ・サンジェルマン、バイエルン・ミュンヘンなど、欧州の名だたるクラブもその動向を注視しているようだ。
選手本人も過去にマンチェスター・シティを「世界最高のチーム」と語ったことがあり、プレミアリーグ移籍を否定する材料は見当たらない。もっとも、現段階では市場の動きを探る段階に過ぎず、アーセナルにとって即座に脅威となるものではないとも伝えられている。
アーセナルはまずスポルティングCP所属のストライカー、ヴィクトル・ギョケレスの獲得を最優先しており、その後にロドリゴとの交渉を本格化させる見通し。アルテタ監督はロドリゴを左ウイングの主力として構想しているとされており、クラブとしても相当な熱量をもって動いている。
かつてレアル・マドリードを率いたカルロ・アンチェロッティも、ロドリゴを「特別なストライカー」と称賛していた。スピード、技術、インテリジェンスを兼ね備え、中央でもサイドでも機能する万能型アタッカーは、どのクラブにとっても貴重な戦力となるはずだ。
今夏の移籍市場で、ロドリゴは果たしてどのクラブのユニフォームに袖を通すのか。アーセナルの夢が叶うのか、それとも欧州の別のビッグクラブが割って入るのか。