毎年のように数多くの補強を実施してきたノッティンガム・フォレストが、次なるターゲットに選んだのはPSVアイントホーフェンに所属するベルギー代表ヨハン・バカヨコ。ドリブルと加速力を武器にサイドを切り裂くウィンガーは、来季のプレミアリーグで一際目立つ存在となる可能性を秘めている。
その背景には、アンソニー・エランガのニューカッスル・ユナイテッド移籍が最終段階に入りつつあるという状況がある。英『The Telegraph』によれば、フォレストはすでにPSVに対してバカヨコ獲得のオファー準備に取り掛かっており、エランガの退団が確定次第、すぐさま交渉の席につく構えだという。
エランガ退団で資金確保、そしてウィングの再編へ
ファブリツィオ・ロマーノ氏の最新報道によると、ノッティンガム・フォレストとニューカッスルはすでにエランガの移籍条件で基本合意に達している。現在はメディカルチェックの実施段階にあり、公式発表も時間の問題と見られている。
この資金を原資に、フォレストは新たなサイドアタッカーの補強に踏み切る。すでにラモン・ソーサがパルメイラスへ移籍済みであるため、ヌーノ・エスピリト・サント監督の下で両ウィングが空席となった。バカヨコの獲得は単なる補強ではなく、攻撃陣の再構築における中核となる可能性を秘めている。
一方のPSVでは、バカヨコは一定の出場機会を得ながらも絶対的な主力とは言い難い立ち位置にある。特にベテランのイヴァン・ペリシッチが安定したパフォーマンスを披露していることから、バカヨコにとっては新たなチャレンジの時期が訪れていると言っていい。
すでに複数の欧州クラブがバカヨコに関心を示していると報じており、フォレストにとっては時間との勝負となる。エランガ売却によって得た資金を即座に再投資し、他クラブに先んじて交渉をまとめることが求められている。
獲得に必要とされる移籍金はおよそ3500万ユーロ。フォレストにとってはクラブ史上最高額となる可能性があるが、それでもクラブは獲得に前向きだという。かつてないスケールでの補強が、フォレストの本気度を物語っている。
来季に向けてチーム強化を加速させるノッティンガム・フォレスト。果たしてヨハン・バカヨコを手中に収め、新たな攻撃の主軸として迎え入れることができるのか。