リヴァプールが将来を見据えたセンターバック補強に動き出した。英『TBR Football』の独占報道によれば、同クラブのスポーツディレクターであるリチャード・ヒューズは、18歳のジョヴァンニ・レオーニに本格的な関心を示しているようだ。
現在パルマに所属するレオーニは、2024年6月にサンプドリアから加入したばかり。しかし、その才能はすでに欧州中のスカウト陣の注目を集めており、プレミアリーグではリヴァプールのほか、チェルシーやトッテナム、ニューカッスル、ボーンマスなど複数クラブが関心を寄せている。イタリア国内でも、インテル、ACミラン、ユヴェントスといった伝統の強豪が動向を注視しており、争奪戦はますます激しさを増している。
レオーニの市場価値は急騰しており、パルマが支払った移籍金約1000万ポンドの3倍にも及ぶオファーが届く可能性があると英『TBR Football』は指摘。同メディアのグレアム・ベイリー記者によれば、あるスカウトは「昨シーズン見た中でおそらく最高の若手DF」と評しており、同じく若手として注目を浴びるディーン・ハイセンに匹敵する評価を得ている。
守備陣再構築へ!レオーニ獲得が意味するリヴァプールの戦略
リヴァプールにとって、この夏の補強ポイントは明確だ。最終ラインの再構築は不可避であり、特にイブラヒマ・コナテとの契約延長が停滞している現状では、センターバックの人材確保は急務となっている。
これまではクリスタル・パレスに所属するマルク・グエイへの関心が伝えられてきたが、こちらの交渉も進展は見られていない。こうした中で、クラブはより若く将来性に富んだ選手にターゲットを切り替えた。それがジョヴァンニ・レオーニだ。
この動きは偶然によってもたらされたものではない。パルマでは日本代表GK鈴木彩艶が注目を浴びており、多くのクラブが彼を視察する過程で、レオーニの存在が浮き彫りになった。
彩艶に向けられた視線が、思わぬ形でレオーニの株を押し上げる結果となった。現在のパルマにとって、この2人を今夏以降も同時に保持し続けるのは現実的に難しくなってきている。
リヴァプールにとっても、今後数年にわたって後方の柱となる選手を見極める重要なタイミングだ。冷静さとエレガンスを兼ね備え、守備センスに長けたレオーニは、アルネ・スロット監督の体制における中核となる可能性を秘めている。
欧州中が注目する中、果たしてリヴァプールはこの才能をアンフィールドに迎え入れることができるのか。1000万ポンドの投資が数倍の価値へと化ける可能性もあるが、はたして。