アストン・ヴィラがジョアン・パリーニャを狙う…バイエルンで苦しむMFのプレミア復帰が現実に?

スポンサーリンク
パリーニャの未来はどこに? バイエルン・ミュンヘン残留希望も、ユナイテッドが静観 Aston Villa

アストン・ヴィラがドイツの名門バイエルン・ミュンヘンに所属するポルトガル代表MFジョアン・パリーニャの獲得に向けて動いていると、独『Sport Bild』が報じている。すでにブライトン、マンチェスター・ユナイテッド、ウェストハム、さらには古巣フルアムまでもが興味を示しているとされ、争奪戦の様相を呈してきた。

パリーニャは現在29歳。2022年にフルアムへ加入すると、2年間でプレミアリーグ屈指の守備的MFとして評価を高め、2024年夏に満を持して推定約4700万ポンドでバイエルンへと移籍した。

だが、ブンデスリーガでの先発出場はわずか6試合にとどまり、筋肉系の故障もあって本領を発揮することなく1年を終えている。ヴァンサン・コンパニ新監督の構想に入るか不透明な中で、移籍の可能性が急浮上している。

定位置争いに敗れたバイエルンでの苦闘と市場価値の下落

フルアム時代、マルコ・シウバ監督の下でプレミアリーグ屈指のセントラルMFに成長したパリーニャ。そのプレースタイルは派手さこそないが、献身的で冷静な判断力に優れ、守備面での貢献度は計り知れない。シウバ監督は「彼のような選手はなかなか見つからない」と語ったこともある。そんな彼がバイエルンでは苦境に立たされている。

独『Kicker』とのインタビューでは、「私は世界でもトップクラスのクラブにいる。去る必要があるとは思わない」と語り、残留への意欲を見せていた。

しかし、クラブワールドカップではわずか45分の出場、グループ最終節のベンフィカ戦にのみ途中出場という扱いに甘んじた。ドイツ国内の報道では、本人が定期的な出場機会を求めて移籍に前向きになりつつあるという見方もある。

さらに、かつて6000万ユーロと評価されていた市場価値は、現在では約3000万ユーロまで下落。これはバイエルン側にとって財務的な損失を意味するものの、同クラブが昨季限りで退任したトーマス・トゥヘル前監督の希望で獲得した選手であることを考慮すれば、現体制にとっては放出が妥当な判断とされても不思議ではない。

アストン・ヴィラにとっては、欧州カップ戦とリーグ戦の二足の草鞋を履く今季において、中盤の質的強化が不可欠。経験豊富で戦術理解度も高いパリーニャは理想的な補強となり得る。激化する争奪戦の行方とともに、このポルトガル代表MFの去就はどうなるのか。