新シーズンにおいて、チャンピオンズリーグの舞台に戻ってきたニューカッスル・ユナイテッドがある中盤のタレントに強い関心を寄せている。 そのターゲットは、ポルトガル1部ベンフィカに所属するトルコ代表MFオルクン・コクチュだ。
ポルトガル紙『O Jogo』によると、コクチュはクラブのブルーノ・ラージ監督との関係が悪化しており、すでに退団を直訴しているという。昨年夏に約3000万ユーロの移籍金で加入したばかりの主力選手が、わずか1年でクラブを離れる意志を示したことで、ヨーロッパ中のクラブが動向を見守っている状況。
コクチュはオランダの名門フェイエノールトで頭角を現し、攻撃的なビジョンとパス精度に長けたセントラルミッドフィールダーとして知られる。ベンフィカ移籍後もその才能は随所に見せていたが、監督交代がもたらしたチーム方針の変化により、ポジションや役割に不満を感じていた模様だ。
プレミアリーグ挑戦か、母国復帰か
ニューカッスルはここ数年、潤沢な資金を背景に補強を重ね、欧州の舞台でも存在感を高めている。コクチュのように攻守に渡って貢献できる中盤の駒は、クラブにとってさらなるステップアップの鍵を握る存在だ。実際、彼の獲得を今夏の優先ターゲットとしてリストアップしていると見られている。
ただし、狙いを定めているのはニューカッスルだけではない。トルコ国内のビッグクラブも、代表経験を持つ同国出身の実力者に関心を寄せており、母国復帰の可能性も浮上している。選手自身がどのような将来像を描いているかによって、移籍先は大きく変わるだろう。
ベンフィカとしても、主力選手の退団はチーム構想に大きな影響を与えるだけに、今後の対応が注目される。監督との関係修復が難しい以上、クラブ側も売却を視野に入れた動きを始めるかもしれない。
移籍市場の本格化を前に、オルクン・コクチュの去就は今後数週間で大きく動く可能性がある。この一連の動きがプレミアリーグ、そして欧州サッカーの勢力図にどのような影響を与えるのか、引き続き注目していきたい。