グレアム・ポッター監督率いるウェストハム、ブレーメンの守護神ミヒャエル・ツェッテラーに関心か?

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グレアム・ポッター監督率いるウェストハム、ブレーメンの守護神ミヒャエル・ツェッテラーに関心か? West Ham United

昨季の低い順位を受け入れつつも、プレミアリーグでの巻き返しを狙うウェストハム・ユナイテッドが、今夏の移籍市場でブンデスリーガに目を向けている。独『SportBild』によれば、クラブはヴェルダー・ブレーメンのGKミヒャエル・ツェッテラーの動向を追っており、獲得候補としてリストアップしているとされる。

29歳のツェッテラーは、2023年10月以降ブレーメンの正守護神を務め、昨季のリーグ戦全34試合に出場。10度のクリーンシートを記録し、平均セーブ数は1試合あたり3回を超える数字を残している。

しかし、直接失点に繋がるエラーも4回あり、セーブ成功率は65%、ゴール阻止率はマイナス4.07と、必ずしも安定感に満ちた数字とは言えない。なお、コペンハーゲンも関心を示しており、今後の去就は予断を許さない状況にある。

アレオラの不安定さとPSR対応…ポッター新体制で進む構造改革

ウェストハムがツェッテラーに注目する背景には、現有戦力の不安定さがある。ルーカス・ファビアンスキはロンドンの未来は長くなく、守護神を務めるアルフォンス・アレオラも昨季のプレミアリーグで安定感を欠いた。26試合に出場したが、好守と凡ミスが混在し、ポジションを確固たるものにできなかった。

その一方で、シェフィールド・ユナイテッドから加入したウェス・フォデリンガムは、現時点で公式戦の出場歴がなく未知数の存在だ。グラハム・ポッター監督は、チームの中核ポジションを再構築しようとしており、ゴールキーパーもその対象に含まれている。

加えて、クラブはPSR(利益と持続可能性に関する規定)への対応を迫られており、英『TEAMtalk』のフレイザー・フレッチャー記者によれば、複数の主力選手の放出を視野に入れているという。

ジャン=クレール・トディボを含む数名は、適正なオファーが届けば放出の可能性があるとされ、クラブは補強と売却のバランスに神経を尖らせている。

ヴェルダー・ブレーメン側も、財政の均衡を図るために複数選手の売却を視野に入れている。クラブのフットボール部門責任者ペーター・ニーマイヤーは、ツェッテラーに基本的な信頼を寄せつつも、才能豊かなミオ・バックハウスがポジション争いに名乗りを上げており、正GKの座が確約されているわけではないと明かしている。

ウェストハムにとって、ミヒャエル・ツェッテラーの獲得は単なる守備補強にとどまらず、財政的規律を守りつつピンポイントで弱点を埋める戦略の一環だ。今夏の移籍市場ではドラスティックな動きよりも、現実的で計算された補強が続きそうだ。