ファビオ・ビエイラにパルマ移籍の可能性浮上、恩師カルロス・クエスタと再会なるか?

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ファビオ・ビエイラにパルマ移籍の可能性浮上、恩師カルロス・クエスタと再会なるか? Arsenal

アーセナルに所属するポルトガル人MFファビオ・ビエイラの去就に新たな動きが報じられている。イタリア紙『Gazzetta dello Sport』によれば、来季もセリエAで戦うパルマがこの25歳のミッドフィールダーに強い関心を示しているようだ。

この噂の背景には、今夏パルマの新監督に就任したカルロス・クエスタ氏の存在がある。アーセナル時代にアシスタントコーチを務めていたクエスタ氏は、ビエイラをよく知る人物の一人。かつての指導経験を踏まえ、再び彼の才能を引き出すべく、獲得を希望していると見られている。

アーセナルでの苦悩、ポルトへのローン移籍、そして再出発の可能性

ビエイラは2022年にポルトからアーセナルへと加入。加入当初は技術力と視野の広さで注目を集め、プレミアリーグの舞台でもその片鱗を見せた。だが、激しいポジション争いや怪我の影響もあり、継続的な出場機会には恵まれなかった。

昨季は古巣ポルトへとローン移籍。全大会を通じて42試合に出場し、5ゴール6アシストを記録するも、アーセナルに復帰して即座に主力となるにはインパクトが足りなかった印象だ。さらに2023年末に負った鼠径部の負傷も、キャリアにとって痛手となった。

現時点でアーセナルは、彼をジンチェンコやリース・ネルソン、サンビ・ロコンガらと並び放出候補とし認識されている。移籍金は約2,000万ユーロと見られ、獲得時の評価額からは大幅な値下がりとなるが、クラブは放出に前向きな姿勢を示している。

一方のパルマは、攻撃の創造性を担える中盤の補強を急いでおり、クエスタ監督の推薦もあってビエイラ獲得に動いている模様。すでにアーセナルに対して初期のコンタクトも行われており、交渉が進展する可能性も十分にあると報じられている。

新天地となるセリエAは、戦術的な成熟度が高いリーグとして知られており、ビエイラにとっても成長の場となる可能性を秘めている。何より、かつて自分を知る監督の下で再スタートを切る環境は、これ以上ない好条件とも言えるだろう。

アーセナルは今夏、ノニ・マドゥエケやヴィクトル・ギェケレシュといった攻撃的選手の獲得を目指しており、その資金確保の一環としてビエイラの売却は現実的な選択肢となっている。今後の動向次第では、夏の移籍市場で注目の一件となりそうだ。