フランク新体制で攻撃陣を一新を狙うトッテナム、クドゥスに続きギブス=ホワイトにも熱視線?

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フランク新体制で攻撃陣を一新を狙うトッテナム、クドゥスに続きギブス=ホワイトにも熱視線? Tottenham Hotspur

新たな船出を迎えたトッテナム・ホットスパーが、プレミアリーグ上位定着と欧州制覇を見据え、積極的な補強に踏み切っている。ウェストハム・ユナイテッドに所属するモハメド・クドゥスの獲得に大筋で合意した同クラブは、さらなる攻撃力の上積みを目指して、ノッティンガム・フォレストのモーガン・ギブス=ホワイトに照準を合わせている。

英『The Athletic』によれば、トーマス・フランク新監督はクドゥスを「再構築の第一歩」として捉えており、約5500万ポンドに上る契約も、その本気度を裏付けている。だが、指揮官のプランはそれだけにとどまらない。次なるターゲットとされるのが、昨季フォレストで7得点10アシストを記録し、チームをカンファレンスリーグ出場に導いたギブス=ホワイトだ。

24歳の攻撃的MFは、創造性とプレッシング、そして何よりも勝負を恐れないメンタリティが武器。フランク監督も長年のファンだと公言しており、獲得への情熱は揺るぎない。

一方で、マンチェスター・シティや他の強豪クラブもかつて関心を示しており、争奪戦は避けられない情勢となっている。トッテナムは現在、本人とクラブ側を説得するための交渉を続けている模様だ。

改革期に突入するスパーズ、問われる層の厚さと柔軟性

一見すると、すでに前線は十分に人材が揃っているようにも見える。デヤン・クルゼフスキやジェームズ・マディソン、ブレナン・ジョンソンに加え、若き才能マティス・テルやウィルソン・オドベールらが控えるなかで、主将ソン・フンミンも健在。

しかし、来季から再び参加するチャンピオンズリーグは、以前と比べて格段に過酷な戦いになる。大会フォーマットが改訂され、グループステージに相当する初期段階から8試合が組まれ、いずれも勝ち点が死活的に重要となる。このような高密度のスケジュールに対応するには、ローテーションとバックアップの充実が不可欠だ。

実際、前任のポステコグルー体制下でも、攻撃陣は負傷離脱が相次ぎ、終盤にかけて戦力不足が露呈していた経緯がある。新監督の戦術に誰が適応できるのかという点も含め、フランク体制は今まさに競争力のあるチーム作りに本腰を入れている段階。

監督本人は、ポステコグルーが築いた土台を尊重する姿勢を示しながらも、自らの色を加える決意を強調している。フランクはクラブ公式サイトを通じて「私の仕事は、ファンにもっとワオと言わせる瞬間を届けることだ」と語り、新たなスタイルを披露する意気込みを見せた。

また、クラブ会長ダニエル・レヴィも、フランクの下でプレミアリーグとチャンピオンズリーグの両方を狙うという強い意志を抱いていることが伝えられており、クラブ全体が新たな黄金時代に向けて動き出していることが分かる。

クドゥスに続き、ギブス=ホワイトがホワイト・ハート・レーンの一員となれば、スパーズは国内外での存在感をさらに高めることになるだろう。