シティで戦力外のカルバン・フィリップス、リーズ・ユナイテッド復帰は現実味を帯びる?

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シティで戦力外のカルバン・フィリップス、リーズ・ユナイテッド復帰は現実味を帯びる? Leeds United

プレミアリーグへの昇格を果たしたリーズ・ユナイテッド。その中で、今夏の移籍市場でひときわ注目されている名前がある。かつての主将であり、中盤の心臓としてチームをけん引したカルバン・フィリップスだ。

29歳のイングランド代表ミッドフィールダーは、マンチェスター・シティでは2度のレンタル移籍を経験。現在はマンチェスターに戻っているが、その先のキャリアは未定のまま。そんな中、リーズへの復帰が現実味を帯びてきている。

2024-25シーズンはイプスウィッチ・タウンで過ごしたものの、フィリップスは本来の輝きを取り戻すことができなかった。ウェストハム時代も含めて、ここ数年はフィットネスの問題に苦しんできたが、リーズの昇格によって高額な給与が大きな障壁ではなくなったことで、移籍実現のハードルが一気に下がった。

さらに、グレアム・ベイリー氏が英『LeedsUnited.News』に伝えたところによると、フィリップス本人が数週間以内にリーズ復帰を強く望んでいるとの情報もある。実際、チャンピオンシップに降格していた時期にもクラブ復帰を検討していたというが、当時は財政面がネックとなり実現には至らなかった。

問題となっていた負傷についても、徐々に回復傾向にあるようだ。アキレス腱の手術を経て、最近行われたカイザー・チーフスのコンサートでは保護ブーツを着用していたことが目撃されたが、8月中には復帰可能との見方が強まっている。

ベイリー氏によれば、リーズはフィリップスの状態を慎重に見極めているものの、クラブ側の評価は非常に高く、彼の能力とオプションの多さを熟知していることから、復帰を前提とした準備が進んでいるという。

金銭面の課題とレンタルの可能性

マンチェスター・シティにとっても、カルバン・フィリップスの去就は難しい判断を迫られる状況だ。2022年に4500万ポンドで獲得したが、すでに契約の半分が経過しており、2250万ポンド以下での放出は会計上の損失となってしまう。そのため、クラブ側は最低でも2000万ポンドの移籍金を希望しているとも報じられているが、現時点でその額を提示できるクラブは限られている。

この点についてもベイリー氏は、最も現実的な選択肢は再びのローン移籍であり、リーズを含む複数クラブがその動向を注目していると語った。

加えて、フィリップスにはプレミアリーグ下位クラブからの関心も集まっており、8月末にかけて争奪戦の様相を呈する可能性もある。シーズン開幕に向けて中盤の補強を急ぐクラブが動き出すタイミングと、彼の回復時期が重なることもあって、リーズにとっては一刻も早く動く必要があるだろう。

エランド・ロードにとって、カルバン・フィリップス歯元選手ではただの “元” 選手ではない。クラブの象徴であり、ピッチ内外でファンから絶大な支持を受けてきた存在だ。アキレス腱の状態と交渉の行方に目を凝らしつつ、再びあの背番号がピッチに立つ日を、リーズ・ユナイテッドは確実に待ち望んでいる。