今夏の移籍市場において、チェルシーのフランス代表DFアクセル・ディサシが放出候補に挙がっている。昨季は一時的にアストン・ヴィラでもプレーしたが、クラブは完全移籍を見送り。チェルシーに戻った現在、構想外となっており、新天地を模索している。
そんな中、フランス紙『L’Équipe』によれば、ディサシはプレミアリーグ残留を強く望んでおり、ニューカッスル・ユナイテッドが移籍先の有力候補として浮上している。
同選手にはスペインのビジャレアルも関心を寄せているが、本人は引き続きイングランドでのプレーを希望しているようだ。27歳という年齢を考えれば、キャリアのピークで安定した出場機会を得るには、すでに馴染んでいる環境を優先したいという思いがあるのだろう。
問題はチェルシーが求める移籍金。報道によれば、その額は3000万ユーロに設定されており、これが買い手にとっては大きなハードルとなっている。ニューカッスルとしても、現在の財政状況やスカッドのバランスを考慮すれば、簡単には踏み切れない金額だ。
昨シーズン後半にアストン・ヴィラにローンで加わったものの、チームの中心にはなりきれず。チャンピオンズリーグ準々決勝でのパリ・サンジェルマン戦ではピッチに立ったものの、試合後には悔しさをにじませる場面もあった。
それでも、フィジカルと空中戦に強みを持つディサシは、プレミアリーグに適応できるだけの実力を備えている。今後、移籍金の見直しや買取オプション付きのローンといった形での交渉が進めば、ニューカッスル加入の可能性も現実味を帯びてくるかもしれない。
プレミアでの継続を望むディサシの未来は、チェルシーの姿勢と他クラブの出方次第だ。この夏、彼がどのユニフォームを着てピッチに立つことになるのか。