チェルシー、ニコラス・ジャクソンの移籍金を、法外な “1億ポンド” に設定?

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昨シーズンは37試合で13ゴール6アシストと一定の数字を残し、チェルシーの攻撃を引っ張り続けたセネガル代表FWニコラス・ジャクソンだが、チェルシーが相次いでセンターフォワードを獲得した煽りを受けそうだ。

英『Dailymail』の報道によると、プレミアリーグのチェルシーは、退団の可能性も指摘され始めた24歳のストライカーに対して、1億ポンドという法外な価格を要求しているようだ。ACミランが今夏の移籍市場で新たなストライカー獲得を模索する中、ターゲットの一人としてリストアップしている。

ミランはすでに仲介者を通じて選手本人の移籍意向を確認済み。だが、チェルシーが要求する移籍金はあまりに高額であり、ミランにとっては大きな障壁となっている。

2023年夏にビジャレアルから加入したジャクソンは、チェルシーでの2シーズンで公式戦30得点を記録。ただし、決定力にムラがあることは指摘され続けており、特に年明け以降の数字は伸び悩んでいる。

ここまでの2025年に入ってから決めたゴールはたったの “4”。加えて、プレミアリーグのニューカッスル戦やクラブワールドカップのフラメンゴ戦ではレッドカードを受けるなど、冷静さを欠く場面も目立った。エンツォ・マレスカ監督の信頼も揺らぎつつあり、若手のリアム・デラップやジョアン・ペドロが序列を上回っているとの見方も出ている。

それでもチェルシーは、今のところジャクソンの放出に対して焦る様子は見せていない。クラブは「アップグレード可能なストライカー」を探している一方で、売却に際しては適正価格以上を求める姿勢を貫いている。

1億ポンドという高額な設定は、相手クラブの出方を探るための駆け引きとも取れるが、同時に財政的なバランスを保つための戦略的な判断でもあるだろう。

ミランの補強事情と駆け引きの行方

ミランは現在、ストライカー陣の再編を進めている。タミー・エイブラハムがローマを離れ、ベシクタシュへローン移籍。ルカ・ヨヴィッチもチームを去る見通しとなっており、新たな得点源の獲得は急務とされている。

複数の選手を候補に挙げる中で、ミランはジャクソンをリスト入りさせ、獲得への意欲を持っているという。過去にチェルシーと多くの移籍取引を行ってきた経験があるだけに、交渉自体は円滑に進む可能性もある。ただし、問題はやはり金額面だ。

選手自身はセリエAでの新たな挑戦に前向きとされており、移籍実現の鍵を握るのはチェルシー側の態度にある。市場価値の最大化を狙うロンドンのクラブと、予算に限りのあるミランの攻防戦が、今後さらに注目を集めることは間違いない。

ニコラス・ジャクソンにとっては、マレスカ監督の下での序列を取り戻すか、それとも新天地での再出発を目指すか、キャリアにおける分岐点となる夏になりそうだ。