この夏の移籍市場で注目を集める若手のひとり、ジェームズ・マカティー。その去就に関して、ノッティンガム・フォレストが具体的な動きを見せた。英『Daily Mail』の報道によれば、クラブはマンチェスター・シティに対して2500万ポンドにアドオンを加えた正式オファーを提示し、22歳のミッドフィルダー獲得に本腰を入れているという。
モルガン・ギブス=ホワイトの退団が現実味を帯びている中、フォレストはその後継者としてマカティーをリストの最上位に据えており、早期決着を狙っている。金額の大きさだけを見ても、クラブがこの移籍に懸ける意気込みが明らかだ。
ノッティンガム・フォレストは、プレミアリーグさらなる上位進出を狙う中で、チームの中心選手の世代交代に着手している。その象徴的存在であるギブス=ホワイトの退団は避けられないと見られており、中盤の創造性を担う新たなタレントが求められている。
マカティーは、2023-24シーズンにシェフィールド・ユナイテッドでプレミアリーグを経験し、個人としては光るパフォーマンスを披露していた。攻撃的なセンスと戦術理解の高さは、フォレストのスタイルにも適応可能と評価されており、チームの中核を担うポテンシャルを備えている。
シティ・グラウンドでは、マカティーが即戦力として起用されることが見込まれており、出場機会の確保という面でも魅力的な選択肢となる。本人にとっても、プレミアリーグの舞台にとどまりながら主力としてプレーできる環境はキャリアの次の一歩として現実的だろう。
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ただし、ライバルは国内にとどまらない。マカティーにはボルシア・ドルトムントからの関心も寄せられており、移籍先としてドイツを選ぶ可能性も依然として残されている。
ドルトムントはこれまでもジェイドン・サンチョやジュード・ベリンガムといったイングランド人若手を成功へと導いており、その育成環境は高く評価されている。来季のチャンピオンズリーグ出場も確保しており、マカティーにとって欧州トップレベルの舞台でプレーする絶好のチャンスでもある。
一方で、マンチェスター・シティはマカティーの市場価値を非常に高く見積もっており、2年前にコール・パーマーがチェルシーへ移籍した際の移籍金約4000万ポンドを一つの基準としているとされる。
ドルトムントか、ノッティンガム・フォレストか。あるいは別のクラブが横から割って入るのか。選手本人にとっては、成長と実戦経験のどちらを優先するかが選択の鍵となる。
仮にシティが提示する高額な評価額を下回る条件でも、マカティー本人の意向が移籍に大きな影響を与える可能性は高い。プレミアリーグの舞台にとどまり、中心選手として経験を積むことは魅力的だが、一方でドイツでの国際的な経験は長期的に見れば大きな価値となるだろう。
いずれにしても、今回の2500万ポンドというオファーは、今夏の移籍市場におけるマカティーの価値を裏付けるものであり、彼の動向はさらに注目を集めていくことになる。