パルマのたった1年間で、一気にヨーロッパ中のクラブが関心を示す存在となったのが、イタリアの18歳センターバック、ジョヴァンニ・レオーニ。昨季はセリエAで16位フィニッシュしたパルマに所属しているが、彼を巡ってインテルとACミランが争奪戦を繰り広げている。
イタリアメディア『FCInterNews』の報道によると、パルマはレオーニに対して4000万ユーロの移籍金を設定。この金額から一切譲歩する意思はなく、すでにプレミアリーグのボーンマスが提示した2500万ユーロ+500万ユーロのアドオン付きオファーも拒否した。
パルマがここまで強気な姿勢を崩さない背景には、レオーニの将来的な市場価値が7000万ユーロに到達する可能性があるとの見立てがある。クラブは彼をあと1年チームに留めることで、さらなる価値上昇を見込んでおり、現時点での売却を急ぐ理由がない。
インテルやミランにとっても状況は複雑だ。インテルはレオーニを今夏の最優先ターゲットと位置づけており、ACミランも負けじと関心を強めているが、4000万ユーロという高額な条件は両クラブにとって簡単に飲めるものではない。
一部報道では、3500万ユーロ+500万ユーロのアドオンを提示すれば、パルマが態度を軟化させる可能性があるとも伝えられており、今後の交渉が注目される展開となっている。
若き才能の価値は適正か、それとも過大評価か
ファンの間では、レオーニに設定された4000万ユーロという評価額について賛否が分かれている。SNS上では「実績の乏しい若手にこの価格は高すぎる」といった否定的な声の一方で、「将来性を考えれば妥当」と評価する意見もある。
そもそもパルマがレオーニをサンプドリアから獲得したのは約700万ユーロ。わずか1年で市場価値が数倍に跳ね上がった形だ。『FCInterNews』によれば、イタリア代表での出場機会も視野に入っており、代表経験を積めばさらに評価が高まる可能性がある。
価格の正当性について疑問の声が上がるのも無理はないが、クラブにとってはこうした若手を適切なタイミングで高値で売却することが財政基盤の安定に直結する。その意味で、パルマの4000万ユーロという評価は、単なる金額以上の意味を持っていると言える。
ボーンマスのみならず、同じくプレミアリーグのリヴァプールも関心を寄せているとの報道が出回っている。イタリアのみならず、イングランド勢も熱をあげるタレント性のあるレオーニを巡る交渉の行方はどうなるのか。