次々と補強を実施するサンダーランド、ラムズデール獲得に2500万ポンド提示か

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次々と補強を実施するサンダーランド、ラムズデール獲得に2500万ポンド提示か Sunderland

プレミアリーグ復帰を決めたサンダーランドが、新シーズンに向けて大きな一手を打とうとしている。狙いは、アーセナルやイングランド代表での経験を持つゴールキーパー、アーロン・ラムズデール。

英『TBR Football』のグレアム・ベイリー記者によれば、サンダーランドはラムズデールを新守護神として迎えるべく、2500万ポンドという大型オファーを準備しているという。

すでに代理人との接触も済ませており、ラムズデール本人もプレミアリーグでのプレー継続を望んでいる状況。昨夏の移籍マーケットにおいてサウサンプトンに完全移籍したこのGKだが、所属クラブがチャンピオンシップに降格の憂き目にあい、トップリーグに留まりたい意向を示している。

昇格を果たしたばかりのクラブが、ここまで積極的に補強へ動く背景には、スポーティングディレクターのクリスチャン・スピークマンによる明確な戦略がある。

今夏もすでに、アビブ・ディアッラやシモン・アディングラといった若手有望株を次々と獲得。さらに、昨季ローマからレンタルしていたエンゾ・ル・フェーの買い取りにも成功しており、戦力の底上げは着実に進んでいる。

そんな中で、守護神の交代はチームの骨格を決定づける最大の焦点となる。現在の正GKであるアンソニー・パターソンからの世代交代を見据え、ラムズデールの存在はサンダーランドにとって攻守両面での大きな強化になる可能性を秘めている。

降格経験と高額評価、ラムズデールの過去が不安要素に?

ラムズデールの能力に疑いはない。アーセナルでは一時的に正GKとして活躍し、イングランド代表にも通算5キャップを記録している。しかし、彼のキャリアには懸念点も少なくない。

シェフィールド・ユナイテッド、ボーンマス、そして昨季のサウサンプトンと、彼がプレミアリーグで在籍した3クラブはいずれも降格を経験。とりわけ昨シーズンは、サウサンプトンで30試合に出場し66失点。守備全体の問題とはいえ、「降格請負人」というレッテルが付きまとうのも事実だ。

それでもサンダーランドは、この27歳のGKに賭ける価値があると判断した。指揮を執るレジス・ル・ブリス監督は、ラムズデールの持つポテンシャルに強い信頼を置いており、再び自信を取り戻させる準備を進めている。

なお、ラムズデールにはスコットランドのレンジャーズがローン移籍に興味を示しているほか、チャンピオンシップのリーズ・ユナイテッドも動向を注視しているという。サンダーランドは、これらライバルクラブとの競争を制し、交渉を早期にまとめることが求められる。

2500万ポンドという金額は、降格クラブのゴールキーパーとしては破格に見えるかもしれない。それでも、この補強が成功すれば、サンダーランドにとってはプレミアリーグ定着のカギを握る一手となる可能性がある。長い低迷からの復活を目指すクラブにとって、今がまさに正念場だ。