ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンに所属する21歳のウインガー、トム・フェローズに対して、プレミアリーグから視線が向けられている。『SportsBoom』の報道によれば、エヴァートンとリーズ・ユナイテッドの2クラブがこの逸材に対して強い関心を寄せており、争奪戦の様相を呈しているようだ。
イングランドU-21代表として今夏スロバキアで開催されたU-21欧州選手権に出場したフェローズは、チームの連覇に大きく貢献。リー・カーズリー監督の信頼を受けてピッチに立ち、国際舞台での経験を通じて評価を一気に高めた。クラブからは特別にプレシーズン活動を離脱する許可が与えられており、今後のキャリアに弾みをつける機会を得たと言える。
ウェスト・ブロムの下部組織で育成され、クローリー・タウンへの期限付き移籍も経験。着実にプロとしての階段を上り、2023年にはクラブの主力に定着。年間最優秀若手選手賞にも輝いている。
モイーズ率いるエヴァートンと昇格組リーズ
まず名前が挙がっているのがエヴァートン。指揮官のデイビッド・モイーズは攻撃陣に若さとスピードを加えることを狙っており、フェローズの獲得をリストの最上位に据えているとされる。すでにスカウト陣が動いているとも伝えられ、交渉は水面下で進んでいる可能性がある。
一方で、2年ぶりのプレミアリーグ復帰を果たしたリーズ・ユナイテッドも動きを見せている。トップリーグの厳しい競争を生き残るためには、実績と将来性を兼ね備えた選手の補強が欠かせない。フェローズのような成長途上のタレントは、リーズにとって理想的なターゲットになり得る。
ただし、ウェスト・ブロムとの契約は2027年夏まで残されており、移籍にはそれなりの条件が求められることになる。交渉の主導権を握るクラブ側としても、安易な放出には応じない構えだろう。
プレミアリーグでのステップアップを目指すフェローズにとって、この夏がキャリアの転機となるかもしれない。新シーズン開幕が迫るなか、その行き先に注目が集まる。