マーカス・ラッシュフォードが中東マネーを拒否、狙うはバルセロナ移籍のみ?

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マーカス・ラッシュフォードに再起のチャンス到来か?ニューカッスルがローン+買取OPで交渉へ Manchester United

マンチェスター・ユナイテッドのアタッカー、マーカス・ラッシュフォードが、サウジアラビアから届いた破格のオファーをきっぱりと断った。その理由は明確。彼が見据えるのは、スペインの名門バルセロナでのプレーというキャリアの次なる挑戦である。

スペイン紙『Mundo Deportivo』が報じたところによると、ラッシュフォードに届いたのは年俸4000万ユーロに及ぶ超高額オファー。しかし27歳のイングランド代表FWはこの金額に動じることなく、バルセロナ移籍を第一に考えているという。

クラブ内で構想外とされる現状に不満を抱く彼にとって、早期の移籍は喫緊の課題。中東の巨額マネーよりも、欧州の大舞台で再起を果たすことが最優先となっている。

特に注目すべきは、バルセロナが抱える財政的問題を理解したうえで、自ら給与減額を申し出るなど、並々ならぬ覚悟を見せている点だ。ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)をはじめとするラ・リーガの厳格な規制に苦しむクラブにとって、こうした姿勢は交渉を後押しする重要な要素となるだろう。

バルセロナはラッシュフォードの獲得に向け、3000万〜4000万ユーロの買い取りオプションを付けたローン契約を検討しているという。ただしその実現には、既存戦力の売却やFFP枠の調整が不可欠となる見通しで、交渉は慎重に進められている。

フリック体制の攻撃補強…ラッシュフォードは最有力候補か

2024-25シーズン、バルセロナはハンジ・フリック監督の下でラ・リーガとコパ・デル・レイの2冠を手にした。一方でチャンピオンズリーグでは早期敗退に終わり、攻撃陣のテコ入れは不可欠となっている。そんな中、ラッシュフォードの名前がフリックの補強リストに浮上している。

彼の持つスピード、カウンターでの破壊力、そして両ウイングでの高い適応力は、バルセロナの攻撃に新たな選択肢をもたらす可能性が高い。特にラミン・ヤマルとの連携や、ルイス・ディアスの獲得が難しいことを考慮した際の代役候補としての注目を寄せている。

一方で、クラブとしては今週からスタートしたプレシーズンキャンプへの早期合流を望むラッシュフォードに対し、移籍計画を急がない姿勢を保っているという。FFPの状況次第では、交渉が長期化する可能性もあり、両者の意図に微妙なズレが生じている点は見逃せない。

今夏の移籍市場では、実力と人気を兼ね備えたラッシュフォードの去就は注目の的。中東のオファーを断ってまでバルセロナへの移籍を志願するその姿勢は、金銭よりも夢を選ぶという強い意志の表れ。

クラブがその希望にどう応えるのか。そして、プレミアリーグで鍛えられた彼がラ・リーガの舞台で再び輝く日は訪れるのか。