アヤックスの19歳DFヨレル・ハトに対し、チェルシーとリヴァプールの関心が一気に高まっている。英『talkSPORT』によれば、チェルシーはすでにアヤックスとの交渉を開始しており、新シーズンに向けた守備陣の再構築に向けて動き出した。
アヤックス・アカデミー育ちのヨレル・ハトは、センターバックと左サイドバックの両方を高い水準でこなせる汎用性を誇る。昨シーズンは公式戦50試合に出場し、3得点をマーク。ヤングプレーヤー・オブ・ザ・イヤー、そしてタレント・オブ・ザ・イヤーをダブル受賞するなど、国内での評価はうなぎ上りだ。
オランダ代表としても6キャップを記録。早くも国際舞台で経験を積んでおり、将来の主力としての期待が高まっている。2028年まで契約を結んでいるが、契約解除条項は含まれておらず、移籍金の相場はおよそ4000万ポンド前後と見込まれている。
両クラブが狙う理由と背景
チェルシーは左利きDFの補強を急務としており、チルウェルとヴェイガの退団が予想される中で、ハトのような左サイドもこなせるセンターバックは理想的な存在。マレスカ監督の下でレギュラーとは言い難いディサシには売却の噂があり、守備陣の再編は避けられない状況だ。
一方のリヴァプールは、スロット新体制のもとでチームの若返りを推進中。特に22歳以下の左利きCBの補強をターゲットとしており、ハトはまさに理想のプロファイルに当てはまる。現在の守備陣ではマルク・グエイが候補として挙がっているが、移籍金の高騰がネックとなりつつある。
リヴァプールのスポーツディレクターであるリチャード・ヒューズは、将来性ある若手選手を中心とした補強方針を掲げており、長期的な視点からもハトは有望なターゲットだ。
今後の展開次第では、両クラブのディフェンスラインに大きな変化が訪れる可能性がある。新シーズンの開幕を前に、ヨレル・ハトを巡る動向から目が離せない。