ジョアン・フェリックス、古巣復帰が現実味?チェルシーは売却交渉を加速か

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ジョアン・フェリックスに母国復帰の可能性!ベンフィカが3000万ユーロで動くも年俸がネックに Chelsea

10代の頃からポテンシャルを評価され、クリスティアーノ・ロナウドの後継者とも目されたジョアン・フェリックス。2019年にはベンフィカからアトレティコ・マドリードに高額な移籍金とともに加入したが、スペインの地で本領発揮ならず、最近は戦力外が続いていた。

その期間、チェルシーやバルセロナにレンタル移籍するも買い手が現れなかったが、アトレティコは2024年の夏に投じた金額の半分にも満たない移籍金でチェルシーに売却に成功。側から見るに意味不明な投資だったが、案の定ロンドンでも苦しみ、昨シーズンは途中からACミランにレンタル移籍していた。

新シーズンに向けたチェルシーだが、チームを率いるエンツォ・マレスカ監督の構想から外しており、完全移籍による放出に向けた動きを強めている。

ポルトガル紙『A Bola』によれば、フェリックスはかつてプロキャリアをスタートさせたベンフィカへの復帰を希望しているとされ、チェルシーもこの移籍に前向きな姿勢を示している。両クラブはすでに初期段階の交渉に入っており、迅速な合意に向けて調整が進んでいる。

移籍金をめぐる駆け引き

チェルシーはフェリックスに約4000万ユーロの市場価値を設定している。一方、ベンフィカは肖像権の50パーセントを2000万ユーロで買い取るオファーを提示したとされており、クラブ間での評価には依然として開きがある状況だ。

チェルシーはこの金額に難色を示しつつも、肖像権を含めた柔軟な売却スキームには関心を寄せているという。

ベンフィカ側も完全復帰に前向きではあるが、金額次第では撤退も辞さない構え。昨夏にも関心を寄せたが、当時はアトレティコ・マドリードからチェルシーへのローン移籍が成立し、交渉は実を結ばなかった。

今回はACミランが再ローンを見送ったことで、ベンフィカが唯一の有力候補となっており、フェリックス自身も復帰に積極的だと報じられている。

一方で、サウジアラビアのクラブがフェリックスに興味を示しているとの報道もあり、状況が複雑化する可能性も否定できない。だが、本人の希望がベンフィカである限り、交渉の主軸はリスボンに集中すると見られている。

今夏のチェルシーは新体制のもとで再構築を図っており、チームの整理が喫緊の課題となっている。フェリックスの移籍が早期にまとまれば、クラブは他の補強や売却交渉に集中することができるだろう。