チェルシーもエベレチ・エゼ獲得へ本腰?6800万ポンドの取引に“トレード案”も浮上

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リヴァプールが再び動く可能性、エベレチ・エゼを巡ってアーセナルと激突か? Arsenal

今夏もプレミアリーグの移籍市場は熱を帯びているが、中でも注目を集めているのが、クリスタル・パレスに所属するエベレチ・エゼの去就だ。イングランド代表としても活躍するこの攻撃的ミッドフィールダーを巡って、チェルシーとアーセナルの2クラブが争奪戦を繰り広げている。

ジャーナリストのサイモン・フィリップス氏は自身の『Substack』に記したところによれば、チェルシーはエゼの代理人と再び交渉の場を持ち、具体的な条件面の調整に入っているようだ。契約解除金は6000万ポンドに800万ポンドのボーナスが加算され、総額で約6800万ポンドに達する見込み。

ただしチェルシーは、全額を現金で支払うのではなく、選手を取引に含める選択肢も模索しているようだ。その一人として名前が挙がっているのが、昨シーズン前半をクリスタル・パレスで過ごしたトレヴォ・チャロバー。スタンフォード・ブリッジで出場機会に恵まれていない彼を交渉材料とすることで、資金面での負担を軽減する狙いが見て取れる。

エンツォ・マレスカ監督の下でクラブワールドカップを制覇し、すでにリアム・デラップやジョアン・ペドロを獲得し攻撃力の強化を実施hしたブルーズだが、エゼのような攻撃センスと推進力を兼ね備えた選手はまた別軸での戦力となる。特に、去就が不透明とされるクリストファー・エンクンクの穴埋め候補として、エゼは最優先ターゲットに位置づけられている。

一方で、RBライプツィヒに所属するシャビ・シモンズにも関心を寄せているとの報道もあり、チェルシーはリスク分散を念頭に複数のプランを並行して進めている。いずれも約7000万ポンド規模の大型移籍になる見通しで、プレースタイルや戦術適性を見極めた上で、最適な補強に踏み切る構えだ。

アーセナルもエゼに照準!売却次第で一気に加速か

この移籍戦線に割って入ろうとしているのが、同じロンドンのアーセナルだ。信頼性の高い複数の報道によれば、ガナーズもすでにエゼの代理人と接触済みで、契約解除金や条件面について情報を収集しているとされている。

しかし、現在のチーム状況と財政面の兼ね合いから、まずは不要戦力の売却を優先する必要がある。スポルティングCPのストライカー、ヴィクトル・ギョケレスやバレンシアのCB、クリスティアン・モスケラといった別のターゲットとの兼ね合いも影響する可能性があるため、エゼ獲得に動くタイミングは慎重に見極められている。

アーセナルは昨季のプレミアリーグで熾烈な優勝争いを繰り広げたが、最終的には一歩及ばなかった。そんな中で、攻撃のバリエーションを増やすための補強は最優先課題のひとつ。エゼのように相手陣内での仕掛けとゴール前の冷静さを兼ね備えた選手は、アルテタ監督の志向するサッカーにおいても適応しやすいはずだ。

両クラブが今夏に向けて展開する補強プランの中で、エゼが大きな鍵を握っていると見ており、その動向にはプレミアリーグ中が注目している。果たしてエゼはどのクラブのユニフォームを着て新シーズンを迎えるのか。