プレミアリーグの強豪マンチェスター・シティに所属するブラジル代表GKエデルソンが、今夏の移籍市場でも退団の噂が浮上している。獲得に動いているのはトルコの強豪ガラタサライ。長年ゴールを守ってきた守護神フェルナンド・ムスレラの退団を受け、新たなナンバーワンを迎え入れるべく、具体的なアプローチを始めたと報じられている。
この情報を伝えたのは、トルコの著名ジャーナリストであるヤーイズ・サブンジュオール氏。彼によれば、ガラタサライはすでにマンチェスター・シティと接触しており、エデルソンの獲得可能性について問い合わせを行ったという。さらに、エデルソン本人もガラタサライ側が提示する給与条件に満足すれば、移籍に前向きな姿勢を見せているようだ。
背景には、トルコ国内でのサッカー選手に対する税制の優遇措置がある。欧州主要リーグと比較しても手取り額が多くなるこの制度により、クラブ側は他国よりも高い年俸を提示しやすい。ガラタサライとしても、今夏の最大補強ポイントであるGKに関しては投資を惜しまない構えだ。
すでにアストン・ヴィラのエミリアーノ・マルティネスやリバプールのアリソン、チェルシーのジョルジェ・ペトロヴィッチといったビッグネームもリストに挙がっていたが、ここに来てシティの守護神が最優先ターゲットとなっていることは、ガラタサライが本気で欧州での飛躍を狙っている証とも言える。
シティの黄金期を支えた名守護神!契約は2026年まで残るが…
31歳のエデルソンは、2017年にベンフィカから約4000万ユーロの移籍金でマンチェスター・シティへ加入。以降、ペップ・グアルディオラ監督の下で不動の地位を築き、正確な足元とビルドアップ能力を武器に数々のタイトルを手にしてきた。
2022-23シーズンにはチャンピオンズリーグ初優勝を果たし、これまでにシティで獲得したタイトルは18にのぼる。昨季も公式戦40試合に出場し、チームのゴールマウスを守り続けてきた。ただし、契約は2026年6月まで残っており、クラブとしても簡単に放出に応じるとは考えにくい。
現時点でシティが放出に前向きかどうか、あるいは要求する移籍金の額など、詳細は明らかになっていない。しかし、選手側の意向やクラブの今後のチーム作りによっては、思わぬ展開が訪れる可能性もある。
この報道を受け、欧州中のクラブやサポーターがエデルソンの去就に注目しているのは言うまでもない。ムスレラ退団というチームの大きな変化に直面したガラタサライが、次なる一手として選んだのが世界屈指のGKというのは、今夏の移籍市場を大きく揺るがす一手になるかもしれない。