イングランド代表MFジャック・グリーリッシュに関して、プレミアリーグ内で驚きの動きが報じられている。英『TBR Football』のグレアム・ベイリー氏によると、ウェストハム・ユナイテッドがマンチェスター・シティに対して正式な照会を行い、29歳のアタッカー獲得に向けて本腰を入れているようだ。
グリーリッシュは2021年に1億ポンドという史上最高額でアストン・ヴィラからシティへ加入。以降、タイトルを次々と手にする一方で、個人としての存在感がやや影を潜める形となった。特に昨季は出場機会に恵まれず、クラブワールドカップのメンバーからも外れたことで、去就への憶測が過熱している。
そんな中、グラハム・ポッター体制でスタートを切ったウェストハムが動いた。すでにエル・ハッジ・マリック・ディウフら新戦力を加え、チーム刷新に着手している同クラブにとって、グリーリッシュの経験や存在感は大きな戦力となることは間違いない。
ポッター監督も、創造性とボール保持に長けたこのウインガーの獲得に前向きとされ、実現すれば新体制の象徴的補強となる。
ただし、獲得には障壁も少なくない。高額な給与に加え、完全移籍には相当の資金が必要となることから、現実的な選択肢として買い取りオプション付きのローン移籍が有力視されている。
他クラブも様子見か！元アストン・ヴィラMFの新天地はどこに
グリーリッシュの去就には、ウェストハム以外にもトッテナム、ニューカッスル、アストン・ヴィラといったプレミア勢に加え、ACミランやコモといった海外クラブも関心を寄せている。とはいえ、どのクラブもまだ具体的なオファーには踏み切っておらず、今後の進展が注目される。
かつてウェストハムで活躍したカールトン・コールも、古巣のグリーリッシュ獲得を熱望している人物の一人だ。「彼はプレーしなければならない」と語り、シティでは自由を奪われた彼に、再び輝きを取り戻せる環境を与えるべきだと主張。グリーリッシュについて「異端児で、人々を熱狂させる存在」と述べ、ロンドン行きを呼びかけている。
グリーリッシュ自身も、プレー機会を求めているのは明らかだ。アストン・ヴィラ時代のように自由に振る舞える環境を望んでおり、現在のの役割に満足していない様子がうかがえる。
果たして、ウェストハムがこのスター選手にとって理想的な新天地となるのか。それとも他クラブが条件を整え、一気に交渉を進めるのか。果たしてジャック・グリーリッシュはどこに新天地を求めるのか。