エキティケ争奪戦にリヴァプール参戦、ニューカッスルが目をつける「次の一手」とは?

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アーセナル、ベンヤミン・シェシュコ獲得目前か?7500万ユーロで合意間近 Newcastle United

ニューカッスル・ユナイテッドがこの夏に狙う最大の補強ポイント、それは言うまでもなくストライカーだ。長らく筆頭ターゲットと目されてきたのが、フランクフルト所属のウーゴ・エキティケ。しかし、ここへきて状況が大きく動き出している。

リヴァプールがこのフランス人ストライカーの獲得レースに本格参戦したと報じられており、マグパイズにとっては明らかに計算が狂う展開だ。アレクサンデル・イサクを放出する動きが鈍っているなか、攻撃力の上積みは急務。となれば、新たなプランBの存在が必要になる。

その代替案として浮上しているのが、RBライプツィヒで活躍するスロベニア代表ストライカー、ベンヤミン・シェシュコ。英『TalkSPORT』のアレックス・クルック記者によれば、ニューカッスルはエキティケの去就にかかわらず、次の一手としてこの22歳の才能に視線を送っているという。

シェシュコに再び熱視線…イサクとの「共存」が鍵か

実はこのシェシュコ、ニューカッスル・ユナイテッドにとっては見慣れた名前でもある。遡ること2022年、まだザルツブルクに所属していた当時から、スカウトチームがその能力に目をつけていた逸材だ。当時のターゲットはイサク、そしてシェシュコ。そのうちイサクはすでにセント・ジェームズ・パークで主軸となりつつある。

そして今、マグパイズは再びその視線をスロベニアの新星に向けている。今季もシェシュコの動向を追跡していたと言われており、ニューカッスル内部では確実に獲得リストの上位に位置づけられていると見られている。

今回のストライカー補強で特筆すべきは、彼らの方針が「イサクの後釜」ではなく、「イサクと並んでプレーできる選手」を求めている点だ。エキティケもその一人として構想に含まれていたが、仮に彼がリヴァプール行きを選ぶことになれば、シェシュコにその役割が移行する可能性は極めて高い。

ゴール前でのポジショニング、推進力、そして191cmの高さを活かした空中戦。シェシュコは、イサクとはまた違った形で相手守備陣を脅かすことができる。プレミアリーグで活躍するためのフィジカルも備えており、攻撃の選択肢を広げる存在として申し分ない。

エディ・ハウ体制のもと、トップ4返り咲きを目指すクラブにとって、今夏の動きはまさに命運を分けるものとなる。エキティケの動向が注目されるなか、それと並行して準備される「プランB」は、決して妥協案ではない。むしろ、これまで追い続けてきたターゲットへの原点回帰とも言えるだろう。

数週間後、シェシュコが黒白のユニフォームに袖を通しているかどうか。その答えは、ニューカッスルの野心と判断力、そして移籍市場での駆け引きにすべてがかかっている。