昨季、プレミアリーグでまさかの15位に沈んだマンチェスター・ユナイテッド。クラブ史上でも類を見ない不振に終わり、今夏はあらゆるポジションでの刷新が求められている。とりわけ、54失点を喫した守備陣の再建は急務だ。
そんな中、フランスでプレーする注目の若手DFに白羽の矢が立ったようだ。仏『L’Equipe』の報道によると、ユナイテッドはパリ・サンジェルマンに所属するルーカス・ベラウドの獲得に向けて、本格的に動き出したという。
現在21歳のセンターバックは、2024年の冬にサンパウロからPSG加入した将来有望な逸材。今シーズンはトップチームでの出場機会も徐々に増え、欧州の複数クラブが熱視線を送っていた。
ルベン・アモリム監督は、まず守備陣の立て直しを最優先課題と見据えている。クラブを離れることが決まったリンデロフやエヴァンスに加え、ルーク・ショーやリサンドロ・マルティネスも昨季は長引く負傷に悩まされ、CBの選手層は整えたいエリアだ。ベラウドのような若く、成長曲線にある選手は、まさにユナイテッドが求めるピースといえるだろう。
PSGも放出を容認か、ベラウドの去就が焦点に!
一方で、ベラウドの所属クラブであるPSGもこの夏、大幅なチーム刷新に踏み切ろうとしている。昨季はリーグ・アンを制したものの、クラブワールドカップ決勝ではチェルシーに敗れ、守備面の脆さを露呈。とりわけ、若手DFたちが大舞台で経験不足を露呈したとされ、ルイス・エンリケ監督は守備陣の入れ替えに着手するとみられている。
その流れを受け、ベラウドの売却も現実味を帯びてきた。PSGが今夏の補強資金捻出のために同選手を放出する用意があると報道。決勝でのパフォーマンスに対し、首脳陣が満足していなかったとも伝えられており、条件次第では売却に踏み切る可能性が高い。
ルーカス・ベラウド自身にとっても、今回の移籍はキャリアの転機となるかもしれない。すでにビッグクラブでのプレー経験を持ちながら、定位置確保には至っていない現状。
再建を進めるマンチェスター・ユナイテッドという新たな舞台で、若き指揮官のもと飛躍を遂げるチャンスと捉えることができるだろう。
ユナイテッドが数日以内に具体的なオファーを提示するのか、そしてPSG側の最終的な判断はいかに。