プレミアリーグ2025-26シーズンに向け、エヴァートンが注目の補強に乗り出している。かつてウェストハムを率いたデイビッド・モイーズ監督は、チェコ代表MFトマーシュ・ソウチェクの獲得を強く望んでおり、現在その実現に向けた動きが水面下で進んでいる。
中盤の強化を急ぐエヴァートンにとって、攻守両面で実績を持つソウチェクの存在は魅力的だ。長年チームの課題となっている「推進力」と「得点力」を同時に補える選手として、モイーズ監督はソウチェクを最優先ターゲットに据えている。
英『TEAMtalk』によると、クラブは1200万ポンドの正式オファーを間もなく提出する構えで、移籍交渉はいよいよ最終局面を迎える可能性が高まっている。
ソウチェクは2019年にスラヴィア・プラハから加入して以来、ウェストハムで245試合に出場し、41ゴール13アシストという数字を記録。中盤からの飛び出しと空中戦の強さで数々の重要なゴールを決めてきた。モイーズ監督の下でも主力として活躍した経緯があり、彼のスタイルを熟知している点は評価をさらに高めている。
新スタジアム時代に向け、エヴァートンの狙いは経験と即戦力
今夏の移籍市場でエヴァートンはすでに積極的な動きを見せている。ビジャレアルからストライカーのティエルノ・バリーを2700万ポンドで、ボーンマスからGKマーク・トラバースを400万ポンドで獲得。さらに、フラメンゴから期限付き移籍していたカルロス・アルカラスの完全移籍も完了しており、チームの刷新を着実に進めている。
一方で、現在フリーエージェントとなっているアブドゥライエ・ドゥクレの後釜を求める中で、30歳のソウチェクに白羽の矢を立てた背景には、単なる経験値だけでなく、フィット感と戦術理解度の高さがある。
モイーズ監督がソウチェクを長年にわたり高く評価してきたと伝えており、エヴァートン側がスムーズな交渉と早期決着を望んでいる姿勢も明らかにされている。
また、クラブはブラムリー・ムーア・ドックへの移転を控えており、新たな時代を迎えるにあたって、実績ある選手の獲得は大きな意味を持つ。
ウェストブロムのトム・フェローズ、そしてチェルシーのベン・チルウェルといった選手たちの名前も噂に挙がっており、補強は中盤にとどまらない。クラブ全体として、今季は単なる残留争いに終始することなく、上位進出を狙う強い意志が見て取れる。
現在、ソウチェクとウェストハムの契約は2年残っており、クラブ側に売却の急務はないとされている。ただし、選手自身がモイーズとの再会を強く希望しているとの報道もあり、意思決定次第では電撃的な移籍が実現する可能性もある。
ウェストハムの主軸として長年にわたって活躍してきたソウチェクが、新天地エヴァートンで再びモイーズ監督とタッグを組むことになるのか。