エヴァートンがサムエウ・リーノ獲得に本腰…リヴァプールも動向を見守る?

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エヴァートンがサムエウ・リーノ獲得に本腰…リヴァプールも動向を見守る? Everton

スペインから英国へと飛び込んできた移籍報道が、プレミアリーグファンの間で話題となっている。アトレティコ・マドリードに所属するブラジル人ウインガー、サムエウ・リーノを巡って、エヴァートンが本格的な関心を示しているとスペイン紙『Fichajes』が報じている。

リーノは現在25歳。昨シーズンのラ・リーガでは全試合に出場したものの、ディエゴ・シメオネ監督の下では決定的な信頼を勝ち取るには至らず、新シーズンに向けた構想からは外れつつある。アトレティコはすでにアレックス・バエナをビジャレアルから獲得し、加えてMLSからチアゴ・アルマダの加入も進行中と見られており、リーノの序列は確実に後退している。

モイーズ体制の再構築にフィットするウインガーか

昨季プレミアリーグを13位で終え、再び残留争いの危機に直面したエヴァートンは、今夏の移籍市場で積極的な補強を展開している。すでにフランスの若手MFティエルノ・バリーを迎え入れ、さらにモハメド・ディオマンデを巡る争奪戦にも加わっている。そして今回、デイヴィッド・モイーズ監督が求める攻撃陣強化の一環として、サムエウ・リーノの名前が浮上した。

かつてウェストハムを率いて欧州カンファレンスリーグを制した指揮官は、エヴァートン再建に向けて機動力と創造性を兼ね備えたウインガーを必要としている。特に左サイドでは明確な主力不在のまま数シーズンを過ごしており、そこにリーノを配置するプランは極めて理にかなっている。

加えて、エヴァートンはリーズ・ユナイテッドからの再ローンを目指すジャック・ハリソンとも交渉を続けており、左右の両ウイングを同時に強化する可能性も取り沙汰されている。

一方で、エヴァートンがサムエウ・リーノの獲得レースを独走できる状況ではない。地元のライバルであるリヴァプールも同選手の動向を注視しており、ルイス・ディアスの去就次第では本格的に関心を示す可能性があるそうだ。

現在、ルイス・ディアスにはレアル・マドリードやパリ・サンジェルマンが関心を持っており、仮に大型オファーが届けば売却も辞さない姿勢と見られている。その場合、後任候補としてロドリゴ(レアル・マドリード)やサムエウ・リーノの名前が浮上するのは自然な流れ。

ただし、出場機会と役割の大きさという観点では、エヴァートンの方がより明確なビジョンを提示できるのも事実。選手本人が次のキャリアに何を求めているかによって、流れは大きく変わってくる。

サムエウ・リーノにとって、プレミアリーグへの挑戦はキャリアを一段階引き上げるチャンスだ。アトレティコでの立場が揺らぐ中、新天地を探す上で、安定した出場機会と攻撃の核としての起用を望むことは当然な選択肢となる。

エヴァートンが主導権を握るのか、リヴァプールが本格的に争奪戦に加わるのか。マージーサイドのライバル関係がピッチ外でも再燃する夏が始まろうとしている。