プレミアリーグのニューカッスル・ユナイテッドに激震が走っている。スウェーデン代表ストライカー、アレクサンデル・イサクに対し、サウジ・プロリーグのアル・ヒラルが巨額のオファーを準備していると、イタリア人ジャーナリストのジャンルカ・ディ・マルツィオ氏が報じた。
イサクといえば、2022年にレアル・ソシエダから加入し、以降ニューカッスルの攻撃を牽引。プレミアリーグにおける彼の存在感は年々高まり、昨季も得点源として多くの試合で違いを生み出してきた。
そんな若きエースに狙いを定めたのが、中東の強豪アル・ヒラル。近年、欧州のトップタレントを次々と引き抜いてきたクラブが、今回も例外なくイサクの獲得に向けて動いている。報道によれば、すでに水面下では状況を追っており、正式なオファーの準備段階にあるという。
ニューカッスルはこの動きにどう対応するのか。今後の判断がチームの将来に直結することは間違いない。
リヴァプールの関心はすでに拒否、アル・ヒラルの資金力が試される
一方、アレクサンデル・イサクをめぐっては、すでにリヴァプールも関心を示していた。だが、そのアプローチに対して、ニューカッスルは断固拒否の姿勢を示し、売却不可であることを明確にしている。
ニューカッスルはプレミアリーグの歴史にも残るであろう金額を出す姿勢を見せたリヴァプールとの交渉を一蹴し、主力ストライカーの売却には一切応じない構えを見せていた。ヨーロッパでも屈指のストライカーを手放すのはそれほど大きな痛手となる。
しかし、アル・ヒラルの提示するであろうオファーは、プレミアのクラブですら無視できない規模になりそうだ。過去にはネイマールやミリンコヴィッチ＝サヴィッチらの獲得に成功しており、資金面での余力は他の追随を許さない。
ニューカッスルとしては、ファイナンシャル・フェアプレーの制限下にある以上、いかにしてチームの競争力と財政のバランスを取るかが鍵になる。仮にイサクが高額で売却されれば、その資金をもとに新たな補強も視野に入るだろうが、現時点でクラブは放出に否定的な立場を崩していない。
リヴァプールやアーセナルからの関心にも首を縦に振ることがなかったニューカッスルだが、中東からの巨額オファーを目の前に拒否の姿勢を続けられるのか。