プレミアリーグの移籍市場が本格化する中、マンチェスター・ユナイテッドが来季のチーム作りに向けて動きを加速させている。前線補強として、マテウス・クーニャとブライアン・ムベンモの獲得が内定するなか、ルベン・アモリム監督の下で中盤の軸を任せられる新たなミッドフィルダーを探す動きが進行中だ。
英『Stretty News』によれば、ユナイテッドが最優先ターゲットとしてリストアップしているのが、スポルティングでキャプテンを務めるモルテン・ヒュルマンドのようだ。かつてアモリムの指導を受けたこのデンマーク代表MFは、ユナイテッドの中盤に求められるダイナミズムと戦術理解を兼ね備えた存在として高く評価されている。
ヒュルマンド自身もアモリムへの信頼は厚く、過去のインタビューでは監督の戦術的ビジョンや選手マネジメントに強い敬意を示していた。2023年にレッチェからスポルティングに移籍した際も、アモリムの存在が決断の大きな要因だったと語っており、再タッグへの意欲は強いと見られている。
アモリム × ヒュルマンドの再会は実現するか?
プレミアリーグにおいて新たなサイクルを築こうとするマンチェスター・ユナイテッドにとって、ヒュルマンドの獲得は単なる中盤補強以上の意味を持つ。アモリムが構築を目指すポゼッション主体のスタイルでは、戦術理解と守備強度を兼ね備えたセントラルミッドフィルダーが不可欠。その役割に最も適しているのが、スポルティングの主将だ。
ただし移籍実現に向けては、いくつかの障壁も存在する。ヒュルマンドには6900万ポンドのリリース条項が設定されているものの、報道によればスポルティングは4300万ポンド後のオファーに応じる可能性もあるという。
クラブは今後の補強資金を確保するために、まず一部選手の放出を優先すると見られているが、ヒュルマンドに関しては状況が変わる可能性もある。アモリムの意向を受けて、クラブは既に水面下で交渉を進めているとされ、移籍成立へ向けた下準備が整いつつある。
マンチェスター・ユナイテッドにとって、ヒュルマンドの加入は中盤の強化と戦術的再構築の両面で極めて重要な補強となる。アモリム体制で初めてのフルシーズンを成功させる鍵を握る存在となるのか。