ブレントフォードに攻撃陣の刷新が迫っている。ブライアン・ムベウモのマンチェスター・ユナイテッド行きが決定的な中、コンゴ民主共和国代表FWヨアネ・ウィサの去就も注目を集めている。クラブはこれ以上の主力流出を防ぐ構えを見せているが、選手本人は移籍に前向きな姿勢を崩していない。
英『talkSPORT』によれば、ウィサはトッテナムへの加入を強く望んでおり、昨季までブレントフォードを指揮したトーマス・フランク監督との再会を希望しているようだ。2024-25シーズンに19ゴール4アシストを記録したウィサにとって、かつて自身を飛躍させた監督との再会は大きなモチベーションとなっているようだ。
トッテナムはすでにモハメド・クドゥス、マティス・テルらの獲得を完了しており、モーガン・ギブス=ホワイトにも接触中。ここにウィサが加われば、攻撃陣の層はさらに厚くなる見通し。移籍金は5000万ポンド超とも見られている。
ウィサの契約は2026年夏まで残っており、さらに12ヶ月の延長オプションも存在する。この条件が、ブレントフォードの強気な交渉姿勢を支えているものの、日に日に退団の可能性は高まり続けている。
争奪戦激化へ!ニューカッスルとフォレストも参戦中
トッテナムだけでなく、ニューカッスル・ユナイテッドとノッティンガム・フォレストもウィサの動向に注目している。
ニューカッスルは、リヴァプールとの争奪戦でヒューゴ・エキティケを逃した直後から新たなターゲットとしてウィサに注目。すでにフォレストからアンソニー・エランガを5500万ポンドで獲得し、アントニオ・コルドバもフリーで加えるなど補強を進めているが、さらなる得点力の上積みを狙っている。
昨季プレミアリーグで86得点を挙げたリヴァプールに次ぐ得点力を誇ったクラブとして、攻撃陣の層をさらに厚くしたい考えを持っているそうだ。
一方、フォレストは今月提出したウィサへの正式オファーをブレントフォードに即座に拒否されている。1月にも2500万ポンドのオファーを行っていたが、こちらも交渉には至らなかった。それでも諦める様子はなく、移籍市場終了までに再びアプローチする可能性がある。
ウィサはこれまでブレントフォードで公式戦149試合に出場し、49ゴールをマーク。昨シーズンに攻撃の相棒を務めたムベウモの売却が迫りつつあるクラブにとって彼の存在は一層重要性を増している。
争奪戦の行方は未だ見通せないが、ウィサ本人の希望が強く報じられている以上、トッテナムが一歩リードしている状況と言えそうだ。決着の行方が市場終盤にかけて最大の注目点の一つとなることは間違いない。