ザバルニー争奪戦が激化!トッテナムは欧州王者PSGに打ち勝てるのか?

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移籍市場が再び熱を帯びる中、ボーンマスDFイリア・ザバルニー、PSG行きは実現なるか? Tottenham Hotspur

移籍市場が最高潮を迎える中、また一人の才能あふれる若手が欧州のメガクラブたちの争奪戦の渦中に置かれている。ウクライナ代表DFイリア・ザバルニー。プレミアリーグ・ボーンマスで守備の要として急成長を遂げた22歳を巡り、トッテナムとパリ・サンジェルマンの2クラブが真っ向から対立している。

注目すべきは、すでにPSGが5500万ポンドのオファーを提示していたにもかかわらず、ボーンマスがこれを拒否したという事実。ジャンルカ・ディ・マルツィオ氏によれば、トッテナムにとって逆転のチャンスを示すものであり、パリ行きを希望するとも言われる22歳DFの気持ちを変えられると信じているようだ。

トッテナムにとってザバルニーは、クリスティアン・ロメロに依存しすぎている現状を打破し、守備陣の再構築を進めるためのキーマンとなり得る存在となる。アンドレー・ポステコグルー監督が進めるリビルド計画において、同選手の加入は欠かせない最後のピースなのかもしれない。

2023年にディナモ・キエフからボーンマスへ加入したザバルニーは、移籍初年度からプレミアリーグに適応。78試合中75試合で先発し、昨シーズンは公式戦42試合に出場するなど、クラブの守備を支える不動の存在へと成長を遂げた。22歳ながら安定感のある守備とビルドアップ能力を併せ持ち、現地ではクラブ年間最優秀選手にも選出されている。

ウクライナ代表としてもすでに経験を積んでおり、将来性と実力を兼ね備えたセンターバックとして評価は急上昇中。ボーンマスが簡単に手放さないのも当然であり、PSGの大型オファーを断った背景には、さらなる上積みを見込んでの思惑がある。

実際、ボーンマスはすでに今夏の移籍市場で大きな利益を得ている。センターバックのディーン・ホイセンをレアル・マドリードへ、サイドバックのミロス・ケルケズをリヴァプールへと売却し、総額1億4500万ポンド以上の収入を手にしている。財政的な余裕がある今、彼らはザバルニーの売却に焦る必要がなく、あくまで自分たちの条件を飲んだクラブにのみ譲る構えだ。

積極補強のトッテナム、ザバルニーは新守備陣の主役となるか?

トッテナムは今夏、積極的な補強戦略を展開しており、これまでにケビン・ダンソ、ルカ・ヴシュコヴィッチ、高井幸大といったセンターバックをすでに獲得。ここにザバルニーが加われば、4人目の守備的補強となる。

さらにモハメド・クドゥス(ウェストハム)にはクラブ史上最高額となる5500万ポンドを投じるなど、今夏の補強総額はすでに1億2200万ポンドに到達。中長期的な視点でのチーム強化を進める中、若く実績のあるザバルニーの加入は、守備ラインを盤石にするために欠かせない要素と考えられている。

一方で、モルガン・ギブス=ホワイト(ノッティンガム・フォレスト)への接触に関しては、法的な問題が発生しており交渉が難航している模様。こうした不確実な動きがあるからこそ、すでに実力を証明しているザバルニーへのアプローチに拍車がかかっているとも言える。

果たして、トッテナムは欧州王者PSGに打ち勝ち、若きウクライナ代表DFを北ロンドンに引き寄せることができるのか。あるいは、PSGがさらなる資金を投じて勝負を決めにかかるのか。