人気銘柄のアダム・ウォートン、新シーズンもクリスタル・パレス残留へ!

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人気銘柄のアダム・ウォートン、新シーズンもクリスタル・パレス残留へ! Crystal Palace

この夏、移籍市場で思わぬ注目を浴びているのが、クリスタル・パレスの若き中盤、アダム・ウォートンだ。まだ21歳ながら、プレミアリーグでの落ち着いたプレーと高精度のパスセンスで、すでに多くのビッグクラブが関心を寄せる存在となっている。

そんな中、英『The Sun』によると、ウォートンは今夏の移籍を見送り、2026年の夏までセルハースト・パークに残留する意向をクラブに伝えたようだ。選手本人はさらなる成長の場として、もう1年パレスにとどまる決断を下した。

昨夏のユーロ2024ではイングランド代表としてメンバー入りを果たしたものの、昨季中盤に鼠径部の手術を受けて戦線を離脱し、後半戦の出場機会が限られていた。今の段階でビッグクラブに移るより、1年後の完全な状態で勝負するという判断は、賢明と言えるかもしれない。

ウォートンにはロンドン勢のトッテナム・ホットスパーに加え、レアル・マドリードやバイエルン・ミュンヘンなど欧州の強豪クラブも熱視線を送っているが、出場数の少なさから具体的なオファーには至っていない。

なお、彼の契約は2028年まで残っており、仮に売却となれば、パレスは移籍金として相応の金額を要求する見通しだ。元所属クラブのブラックバーンには、移籍益の15%を得る契約も残っており、ウォートンの価値は今後さらに上昇していく可能性がある。

エゼとグエイの去就が最大の懸念材料に

一方、クラブ全体としては穏やかとは言えない夏を迎えている。ウォートンの残留は朗報だが、それ以上に懸念されているのが、マルク・グエイとエベレチ・エゼの去就だ。

イングランド代表センターバックのグエイには、リバプールが関心を示しており、最終ラインの補強候補としてリストアップされている。アルネ・スロット体制へと移行した今、クラブはディフェンスの再構築に取り組んでおり、プレミア経験豊富なグエイは打ってつけの存在と見られている。

さらに、攻撃の中心として活躍を続けるエゼには、トッテナム、アーセナル、そしてバイエルン・ミュンヘンまでが獲得に乗り出している状況だ。特にアーセナルのミケル・アルテタ監督は、彼の創造性を高く評価しており、補強の最重要ターゲットと考えているという。

バイエルン側も積極的で、新指揮官となったヴィンセント・コンパニは、かつてのチームメイトであるマイケル・オリーズとエゼの再共演を実現させる構想を描いている。加えて、クラブはジャマル・ムシアラが重傷を負ったことで、攻撃の新たなオプションを急ぎ求めており、エゼの獲得に向けて具体的な動きに出る可能性は高い。

アダム・ウォートンの残留という選択は、パレスにとってポジティブな要素ではあるものの、マーク・グエイやエベレチ・エゼといった主力選手の流出リスクは依然として高いままだ。

仮にこの2人が離脱するようなことになれば、オリバー・グラスナー監督のもとで築き上げつつあるチーム構想に大きな狂いが生じるのは避けられない。現在のプレミアリーグは、わずかな戦力の差が順位に直結する戦国時代。彼らのような実力者を引き留めることができるかどうかが、パレスの今シーズンを左右するだろう。