プレミアリーグ昇格を果たしたリーズ・ユナイテッドが、新シーズンに向けた戦力補強に動いている。ターゲットとなっているのは、チェルシーに所属する19歳のスペイン人ストライカー、マルク・グイウ。昨冬にも一度関心を寄せていた若き才能が、再びリーズの移籍リスト上位に浮上している。
ルーカス・ヌメチャの獲得に続き、さらなる前線の強化を進めたいダニエル・ファルケ監督。現在の攻撃陣は、マテオ・ジョゼフやパトリック・バンフォードといった主力選手の去就が不透明なこともあり、不安定な状況にある。
昨季はヨレル・ピローがチャンピオンシップでゴールデンブーツを獲得する活躍を見せたものの、プレミアの舞台では未知数。プレミアリーグ残留のためには、確実に得点できるフィニッシャーの存在が不可欠だ。
そんな中で注目されるのが、チェルシーで出場機会をうかがうマルク・グイウ。スペイン代表の年代別チームにも名を連ねてきた逸材は、昨シーズンのコンファレンスリーグで9試合6得点とインパクトを残した。チェルシーのエンツォ・マレスカ監督も彼の成長を高く評価しており、将来的な主力候補として期待を寄せている。
移籍専門家も動向に言及、ローンでの獲得が現実的な選択肢に
移籍情報に精通するグレアム・ベイリー氏によれば、リーズは現在もマルク・グイウを移籍ターゲットのひとりとして注視しているとのこと。英『Leeds United News』の取材に対し、同氏は「ローンでの獲得は可能だと思う。チェルシーは彼を放出候補にはしていないが、経験を積ませるための一時的なレンタルには前向きかもしれない」と語っている。
この報道が事実であれば、リーズとしてはプレミア経験のある若手をリスク少なく加える好機となる。チェルシーではプレミアリーグの試合で出場経験があり、昨シーズンも3試合に出場。得点こそなかったものの、国際舞台での冷静なフィニッシュは評価が高い。
また、ファルケ監督はマルク・グイウのような潜在力を秘めた選手だけでなく、チームの中核を担える新たなストライカーの補強も模索中とされている。グイウをローンで加えつつ、より確実に得点できるセンターフォワードをもう1人迎え入れる可能性もある。
リーズ・ユナイテッドが19歳の若きストライカーの獲得に本腰を入れるのか、それとも別のターゲットに移行するのか。今後の動向は、昇格クラブの補強戦略を占う重要なカギとなりそうだ。