今夏、ユヴェントスのゴールマウスに変革の波が押し寄せている。イタリア代表にも名を連ねるミケーレ・ディ・グレゴリオが、複数のビッグクラブからの誘いを断り続けている。
イタリア紙『Tuttosport』によると、マンチェスター・シティはエデルソンの後継者候補としてディ・グレゴリオをリストアップしていたというが、その関心を一蹴し、当の本人は一貫してトリノ残留を望んでいるようだ。
実際、昨年にはリヴァプールからの関心にも応じず、その前のシーズンにはノッティンガム・フォレストのオファーも断った。つまり、単なる噂ではなく、継続的にイングランド勢からの関心があったにもかかわらず、ディ・グレゴリオはユヴェントスに身を捧げる姿勢を貫いている。
この姿勢は、イーゴリ・トゥドール新監督の下でチームを再編するユヴェントスにとって心強い限りだ。守備の要がクラブに忠誠を誓うことで、ピッチ上の安定はもちろん、ロッカールームにも良い影響をもたらす。新体制の立ち上げにおいて、こうした柱となる存在は何よりも重要だ。
長年ゴールを守ったペリンに退団の可能性
一方、ディ・グレゴリオの残留が濃厚となる中で、別れの予感も漂っている。7年間ユヴェントスのゴールマウスを支えてきたマッティア・ペリンが今夏に放出される可能性があるという。
トゥドール監督、GMダミアン・コモリ、テクニカルディレクターのフランソワ・モデストという新たなフロント陣は、チーム全体のリフレッシュを急いでおり、ペリンの放出もその流れの一環と見られている。年齢的にもベテランに差し掛かったペリンにとって、新天地での挑戦が現実味を帯びてきた。
では、ペリンの後任として控えGKを務めるのは誰か。その筆頭候補として浮上しているのが、現在コモに所属するエミル・アウデロだ。ユヴェントス下部組織出身GKは、セリエAとUEFAの登録制度において「クラブ育成選手」および「ホームグロウン枠」を満たす存在であり、チーム編成上きわめて貴重な戦力となり得る。
さらに、彼はトリノでの生活に慣れており、ユヴェントスの文化やプレッシャーにも理解がある。今のコモではセスク・ファブレガスの構想外となっていることからも、古巣復帰の可能性は日に日に高まっている。