プレミアリーグ勢がフランス代表ストライカーの獲得に本腰を入れ始めた。フランス紙『Foot Mercato』が報じたところによれば、マンチェスター・ユナイテッドとニューカッスル・ユナイテッドが、パリ・サンジェルマンに所属するランダル・コロ・ムアニに強い関心を示しているようだ。
2023年の夏、フランクフルトからPSGへと9000万ユーロで移籍した26歳のフォワードは、2024-25シーズン後半をイタリアのユヴェントスでプレー。ローンでの加入ながら、公式戦19試合で8得点を記録し、その決定力とポジショニングで評価を高めた。
トリノのクラブはさらなるローン延長を希望しているが、PSGはこの夏に完全移籍での放出を模索しており、クラブ間の交渉は難航している。
その隙を突くように、イングランドの2クラブが水面下で動きを強めている。新シーズンに向けた補強レースが、今まさに熱を帯び始めた。
ルベン・アモリム体制の下、マンチェスター・ユナイテッドは攻撃陣の層を厚くするべく、今夏すでにマテウス・クーニャを獲得し、さらにブレントフォードのブライアン・ムベウモとも合意に達した。そんな中でコロ・ムアニもリストアップされており、ユナイテッド側の評価は極めて高い。
ユーゴ・エキティケからのオファー拒否という経緯もあり、フランス代表経験を持ち、欧州主要リーグでの実績もあるコロ・ムアニへの関心が急速に強まっている。プレミアリーグ特有のフィジカルとスピードが要求される環境でも、彼の持ち味は十分に通用すると見られており、クラブは獲得に向けて本格的な動きを見せている。
イサク退団の可能性に備えるニューカッスル…新たなエース候補を探す
ニューカッスル・ユナイテッドもまた、ストライカーの補強を視野に入れている。チームの得点源であるアレクサンデル・イサクには、中東勢に加え、リヴァプールからの関心も取り沙汰されており、残留が確実ではない状況だ。
クラブはすでにコロ・ムアニ側とコンタクトを取っており、その多才さと国際舞台での経験に注目している。左右のウイングとしても、中央の9番としてもプレー可能な彼は、ニューカッスルの新たな攻撃の柱として理想的な人材と目されている。
2022年のワールドカップ準優勝メンバーという実績もあり、プロジェクトの中核に据えるには申し分ない存在。エディ・ハウ監督の構想に合致するかどうかが、今後の交渉の鍵となりそうだ。
PSG、ユヴェントス、マンチェスター・ユナイテッド、ニューカッスル。欧州を代表するクラブたちが交錯する中で、ランダル・コロ・ムアニの去就は今夏のマーケットを象徴するトピックの一つになっている。
現時点ではいずれのクラブとも決定的な合意には至っていない。イングランドでの新たな挑戦か、それともユヴェントスでの再挑戦か。フランス代表フォワードの未来はどこにあるのか。