スターリングに売却報道、チェルシー再建の象徴となるか

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スターリングに売却報道、チェルシー再建の象徴となるか Chelsea

次々にアタッカーを確保したチェルシーが人員整理を始めている。近年は衰えも目立つラヒーム・スターリングに、退団の可能性が浮上。英『The Sun』が伝えるところによれば、クラブは元イングランド代表のウィンガーのい放出に向け、2,000万ポンドという移籍金を要求する見通しのようだ。

昨シーズン、アーセナルへのローンで一時チームを離れたものの、今夏にはスタンフォード・ブリッジへ戻ってきたスターリング。30歳という年齢を迎えた今、キャリアの新たな分岐点に立たされている。

エンツォ・マレスカ監督の下で進むチェルシーのチーム再構築。その方針にスターリングの名前は含まれていない。クラブ内部には彼以上のクオリティを持つ攻撃的選手がすでに複数揃っているとの見方が強く、放出は時間の問題とされる。

ただし、移籍金の額がネックとなる可能性もある。同紙によれば、現時点でこの金額に応じるクラブは現れていないそうだ。市場価格と選手の実力に開きがあるとの指摘もあり、チェルシーがさらなる値下げに踏み切るか注目される。

ロンドン残留か、それともサウジ移籍か…注目集まるスターリングの去就

スターリングの次なる行き先として名前が挙がっているのが、サウジアラビアの複数クラブ。2,000万ポンドという金額は中東クラブにとっては現実的な範囲に収まっている。しかし、スターリング自身はロンドンでの生活を重視しており、移籍に前向きではないとの見方もある。

実際、過去にはクリスタル・パレスが関心を寄せていたとされ、今夏の再アプローチもあり得る。また、ウェストハムやフラム、ブレントフォードといったロンドンを拠点とするクラブも、潜在的な候補として名前が挙がっている。

こうした状況から、スターリングの移籍先がロンドン市内になるのか、それとも中東に新天地を求めるのかは、今後の市場動向と本人の意思次第となる。

一方、スターリングだけでなく、チェルシー全体に再編の波が押し寄せている。クリストファー・エンクンク、ジョアン・フェリックス、ベン・チルウェルといった選手の去就にも疑問符がついている状況だ。

かつての輝きを失い、アーセナルでもほとんど出番のなかったスターリングの退団が現実味を帯びる中で、チェルシーはどこまで思い切った刷新に踏み込むのか。