チェルシー、モーガン・ロジャース獲得に本腰!選手放出で8000万ポンドの壁突破なるか

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チェルシー、アストン・ヴィラMFモーガン・ロジャース獲得に本腰?8000万ポンドが必要か… Chelsea

すでに積極的な補強でストライカーを2枚も加えながらも、移籍市場での姿勢を崩さないチェルシーが、新たなターゲットとしてアストン・ヴィラのモーガン・ロジャースに照準を合わせている。英『TBR Football』によると、ロンドンのクラブは推定8000万ポンドとも言われる移籍金の高額要求を回避すべく、最大3選手の放出を含めた大型トレード案を準備しているようだ。

エンツォ・マレスカ監督率いるチェルシーにとって、イングランド代表MFコール・パーマーとともに、ロジャースは攻撃の中核を担える貴重なピースとなる。

2024年1月にミドルズブラからアストン・ヴィラに加入したこの若手ミッドフィルダーは、プレミアリーグに即座に適応。昨季は公式戦54試合に出場し、14ゴール15アシストを記録。ドリブル、決定力、パスの全てを兼ね備えた万能型アタッカーとして、ウナイ・エメリ監督のチームに欠かせない存在となった。

選手放出での交渉へ!ジャクソン含む複数選手が駒に

チェルシーはこのロジャースにかねてから注目しており、現リクルート部門の中心人物ジョー・シールズは、かつてシティ在籍時代にロジャース獲得を主導した経験もある。その縁もあってか、今回はより積極的なアプローチが行われているようだ。

ただし、ヴィラ側は選手の将来性を高く評価しており、移籍金には妥協しない姿勢を崩していない。そのためチェルシーは、トシン・アダラビオヨ、ブノワ・バディアシル、トレヴォ・チャロバーといったCB陣を含む複数選手を提示する可能性が報じられている。さらに、ブラジル代表の有望株アンドレイ・サントス、そして昨季主力を担ったニコラス・ジャクソンにも放出の可能性がある。

特にジャクソンの去就は注目されている。今夏、リアム・デラップやジョアン・ペドロといった新戦力が加わったことで、スタメン争いが激化。出場機会の減少を懸念する同選手に対しては、マンチェスター・ユナイテッドが関心を示しており、具体的な交渉も進行中とされる。

ロジャース自身も移籍に前向きだとされており、その背景にはヨーロッパの舞台への強い意欲がある。昨季、ヴィラは久々のチャンピオンズリーグ出場権を手にしていたが、今季はその座を逃している。

一方で、チェルシーはカンファレンスリーグとクラブワールドカップを制覇し、今季のCL出場権も確保済み。これはロジャースにとって大きな魅力であり、移籍決断を後押しする材料となっている。

チェルシーはすでに今夏の移籍市場でデラップ、ペドロ、ギッテンズらアタッカー陣を補強しているが、マレスカ監督は中盤と左ウイングを柔軟にこなせるロジャースの獲得で、攻撃陣のさらなるアップグレードを狙っている。

移籍期限の9月1日までにこの複雑な交渉が成立するかどうかは不透明だが、チェルシーが選手トレードという創造的な戦略で巨額移籍の壁を突破する事例になれば、プレミアリーグ全体の移籍市場にも一石を投じることになりそうだ。