エヴァートンが狙うレンジャーズで躍動する若きアタッカー、ハムザ・イガマネ

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エヴァートンが狙うレンジャーズで躍動する若きアタッカー、ハムザ・イガマネ Everton

今夏の移籍市場において、エヴァートンが攻撃陣の立て直しに本格的に乗り出している。クラブを離れたドミニク・カルバート=ルーウィンや、ローン契約終了によりチームを去ったジャック・ハリソン、ジェスパー・リンドストロムの穴を埋めるため、新戦力の確保が急務となっている。

そんな中、新たなターゲットとして浮上してきたのが、スコットランドの名門レンジャーズで今季ブレイクを果たしたモロッコ人FWハムザ・イガマネだ。10代でヨーロッパに渡り、わずか1シーズンで公式戦19ゴール関与という数字を残した逸材。

センターフォワード、ウイング、セカンドトップといった前線の複数ポジションをこなす器用さが、エヴァートンの指揮を執るデイビッド・モイーズの目に留まった。

イングランド勢にチャンスが生まれる

イガマネはフランスのLOSCリールと個人合意に達していると伝えられていたが、クラブ間の評価額に乖離があり、移籍成立には至っていない。レンジャーズは若きタレントの価値を高く見積もっており、交渉の進展には時間がかかる見通しとなっている。

その隙を突く形で、エヴァートンを含む複数のプレミアリーグクラブが水面下で動きを強めていると、サシャ・タヴォリエリ氏が伝えた。同ジャーナリストによると、エヴァートンは3月の時点でイガマネに注目しており、ここにきて具体的なアプローチに踏み出す可能性も否定できない。

すでにベトを前線に抱え、新戦力として若手のティエルノ・バリーを迎えたエヴァートンだが、モイーズ監督はさらなるスカッドの充実を目指している。とりわけ、創造性と決定力の両方を兼ね備えたイガマネのような選手は、過去数年にわたって課題とされてきた攻撃の停滞感を打破する存在として期待がかかる。

果たして、リールが先に動いていたこの争奪戦の主導権を、エヴァートンがひっくり返すことはできるのか。プレミアリーグという舞台は、イガマネにとっても大きな飛躍のチャンスになる。彼がどのユニフォームに袖を通すのか、夏の移籍市場の行方から目が離せない。