リヴァプール、ジョヴァンニ・レオーニ獲得に本腰か?インテルの最優先ターゲットを横取りへ

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トッテナム、セリエAの逸材ジョヴァンニ・レオーニに熱視線?プレミアリーグ挑戦は現実となるか Liverpool

リヴァプールが今夏、注目の若手センターバックに照準を合わせた。ターゲットはイタリア・セリエAのパルマに所属する18歳のジョヴァンニ・レオーニ。イングランド国内だけでなく、欧州の複数クラブも熱視線を送る中、リヴァプールが本格的に獲得レースへ乗り出したと、伊『Gazzetta dello Sport』が報じている。

同選手はかねてよりインテルの最優先ターゲットとしてリストアップされていた逸材。だが、インテルの提示額とパルマの要求額には大きな開きがある。そこへ割って入る形で、リヴァプールが具体的なオファーの準備を進めていると見られ、獲得の行方は予断を許さない状況となってきた。

守備陣再編を急ぐスロット体制、コナテの契約問題も影響

リヴァプールのセンターバック事情は決して安泰とは言えない。今夏にはトレント・アレクサンダー=アーノルドやジャレル・クアンサーが退団し、新戦力としてジェレミー・フリンポン、ミロシュ・ケルケズといったサイドバックが加入。だが、中央の守備陣は依然として人数が限られている。

現時点でスロット監督が擁するシニアのセンターバックはわずか3人。そのうちの一人であるイブラヒマ・コナテは、契約最終年を迎えており、延長交渉が進まないままチームに残っている。さらには昨季から続く負傷者の頻発もあり、層の薄さは明らか。こうした事情から、クラブは中長期的な守備の安定化を図る必要に迫られている。

レオーニの獲得は、将来を見据えた補強であると同時に、即戦力としての期待もかけられている。18歳ながら昨季はセリエAで17試合に出場し、パルマの1部残留に大きく貢献。元ローマの名DFであり、現在インテルの監督を務めるクリスティアン・キヴが育て上げたことでも知られる。

身長193cm、空中戦やデュエルの強さはすでに完成度が高く、しかも両足を使える数少ないタイプのセンターバック。守備力に加え、ビルドアップの面でも高い評価を受けており、将来の代表クラスとして期待される逸材だ。

興味深いのは、本人が理想とする選手にフィルジル・ファンダイクの名を挙げていること。キャプテンとして最終ラインを統率するオランダ代表の存在を、成長の手本と公言しており、そのプレースタイルにも共通点が見られる。コナテの去就次第では、ファン・ダイクとコンビを組む機会が訪れる可能性もある。

移籍金については、インテルが最大で3000万ユーロを提示する準備をしている一方で、パルマは少なくとも4000万ユーロ(約3460万ポンド)を希望している。ここにリヴァプールが満額に近いオファーを送れば、交渉の主導権を握る可能性は十分にある。

スロット体制のもとで新たな時代を迎えるリヴァプールにとって、レオーニのような才能ある若手の確保は重要な分岐点となる。ポテンシャル採用ではなく、すでにトップレベルでの実績があるからこそ、プレミアリーグへの適応も比較的スムーズに進むだろう。

今後数週間、クラブがどのタイミングで正式なオファーに踏み切るかが注目される。