リーズ、ラフィーニャの再来を狙うも…2600万ポンドの高額要求が障壁に?パイシャオン獲得交渉は一筋縄ではいかず

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リーズ、ラフィーニャの再来を狙うも…2600万ポンドの高額要求が障壁に?パイシャオン獲得交渉は一筋縄ではいかず Leeds United

各地でプレシーズンの試合が開催され始めた中、リーズ・ユナイテッドは今夏の補強で注目を集めている。新シーズンに向けてチームを再構築中のダニエル・ファルケ監督は、エキサイティングなアタッカーの獲得を目指しており、その筆頭候補として浮上しているのが、フェイエノールトに所属する24歳のイゴール・パイシャオンだ。

オランダの名門で頭角を現したこのブラジル人ウィンガーは、リーグ戦での躍動により複数クラブの関心を集め、アーセナルも一時は獲得を狙ったとされる実力者。怪我による離脱中にもかかわらず、リーズの関心が冷めない点は、彼のポテンシャルがいかに高く評価されているかを物語っている。

地元メディアでは「もう一人のラフィーニャ」との呼び声もあり、エランド・ロードに再びブラジルの輝きが戻る期待が高まっている。実際、パイシャオン本人も以前からイングランド行きに前向きであり、移籍実現に強い意欲を見せていると伝えられている。

フェイエノールトの強気な姿勢と移籍金問題

ジャーナリストのサシャ・タヴォリエリ氏によると、リーズはパイシャオンの獲得をすでに承認しており、クラブ上層部もこの移籍にゴーサインを出しているそうだ。現時点ではマルセイユからのオファーもフェイエノールトが拒否しており、ライバルの少なさもリーズにとっては追い風となるはずだった。

だが、状況は想像以上に複雑だ。パイシャオンの放出に対してフェイエノールトが要求している移籍金は、基本額だけで約2600万ポンドに上り、ボーナスも加味すればさらに高騰する可能性がある。リーズのクラブ内部では、すでにこの金額に対する議論が活発化しており、タヴォリエリ氏も「この取引は複雑だ」と表現している。

加えて、クラブ関係者によると、さらなる補強を実現するためには一部選手の売却が必要とされており、財政面での慎重な判断が求められている状況だ。中盤のアントン・スタッハら他のターゲットとのバランスも含め、単純な一対一の交渉では済まされないのが現実である。

それでもなお、リーズがパイシャオンに寄せる期待は大きい。彼の突破力とフィニッシュの精度は、バルセロナに移籍したラフィーニャを彷彿とさせるものであり、ファルケ監督の攻撃的なスタイルにフィットする可能性は高い。

リーズはこの局面をどう乗り切るのか。果たして、エランド・ロードに再び南米の風が吹く日は来るのだろうか。