新シーズンに向けて戦力強化を進めるチェルシーが、RBライプツィヒに所属するオランダ代表MFシャビ・シモンズに関心を寄せている。英『Telegraph』のマット・ロー記者によれば、すでにクラブは選手サイドと初期段階の連絡を取っており、スタンフォード・ブリッジ行きの可能性が現実味を帯びてきた。
現在22歳のシモンズは、昨季ブンデスリーガで8ゴール11アシストという印象的な数字を残しており、チェルシーのみならず、アーセナルなど欧州各国のクラブが注目するタレントだ。2024年1月にパリ・サンジェルマンからレンタルで加入していたRBライプツィヒへ完全移籍したばかりだが、その去就に再び注目が集まっている。
選手自身もチェルシー加入に前向きな姿勢を見せているとされ、クラブワールドカップ王者であり、来季チャンピオンズリーグ出場権を確保している点が、移籍を後押ししているという。欧州トップレベルでのプレーを望むシモンズにとって、チェルシーのプロジェクトは非常に魅力的と言える。
フェリックスやエンクンクの退団が鍵に?移籍金は7000万ユーロ未満か
チェルシーの補強戦略は、今夏の売却と密接に結びついている。すでにノニ・マドゥエケをアーセナルへ、GKジェルジュ・ペトロヴィッチをボーンマスへ放出し、さらにニコラス・ジャクソンやレナト・ヴェイガにも他クラブからの関心が寄せられている。
とりわけ、ジョアン・フェリックスの去就は注目を集めており、ポルトガルの名門ベンフィカへの復帰が報じられている。加えて、エンクンクにも退団の可能性があるとも伝えられており、これらの選手の放出が進めば、シモンズに割くポジションと予算が確保される形になる。
また、チェルシーが提示する移籍金の水準にも注目が集まる。英『GiveMeSport』のベン・ジェイコブス氏によると、シモンズの獲得にかかる金額は7000万ユーロ以下に収まる可能性が高く、早ければ8月初旬のトレーニング再開までに交渉が完了する見通しのようだ。
クラブ内の再編が進む中で、エンツォ・マレスカ監督がどのような戦力を組み立てるのか、関心は高まる一方だ。8月16日に控えるクリスタル・パレスとのプレミアリーグ開幕戦に向けて、今後数週間は移籍市場の動きが一層活発化することになりそうだ。