エヴァートン、左サイドの再建に向けて、バイエルン期待の若手アズノウに関心か?

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エヴァートン、左サイドの再建に向けて、バイエルン期待の若手アズノウに関心か? Everton

左サイドバックの補強が急務となっているエヴァートンが、バイエルン・ミュンヘンに所属するアダム・アズノウの獲得に動いていると、英『The Athletic』が報じた。現在19歳のアズノウは、ドイツ1部とスペイン2部での実戦経験を持ち、既にモロッコ代表としても頭角を現している逸材だ。

今夏の移籍市場で左SBの候補が枯渇しているエヴァートンにとって、これは極めて現実的な補強と言える。今季限りでアシュリー・ヤングが退団し、現時点で同ポジションを担えるのはヴィタリー・ミコレンコのみ。層の薄さを抱えるチームにとって、19歳とはいえ欧州トップクラブで育成されてきたアズノウの加入は、戦術的にも将来的にも大きい。

アズノウはバルセロナ生まれで、かつてはスペインユース代表としてプレーしていたが、2022年に16歳でバイエルンに加入。ユースチームで頭角を現し、昨年11月にはヴィンセント・コンパニ監督の下、ブンデスリーガでのデビューを飾っている。その後、バリャドリードにレンタルされ、13試合に出場。異なる戦術環境で経験を積み、プレーレベルの幅を広げてきた。

攻撃的センスが光るアズノウ、モイーズ体制にフィットか

バイエルンの育成責任者であるヨッヘン・ザウアー氏は、アズノウについて高く評価しており、そのコメントからは非凡な才能がうかがえる。同氏は、攻撃意識が高く、テクニックとスピードを兼ね備えた現代型のサイドバックであると評し、質の高いクロスを武器にチームに貢献できると語っている。

エヴァートンを率いるデイビッド・モイーズ監督は、堅守をベースにしながらも両サイドからの攻撃構築を重視するスタイルを貫いており、アズノウの持つアグレッシブな特性はまさにその戦術に合致する。即戦力としての期待に加え、今後数年にわたりチームの主力に育つポテンシャルも十分に備えている。

この移籍が実現すれば、ミコレンコとのポジション争いが競争力を生み、エヴァートンの左サイドは一気に強化されるはずだ。19歳という年齢で既に独1部と西2部での公式戦出場歴を持つ選手は希少であり、その価値は単なるバックアップ以上の意味を持つ。

バイエルンではクラブワールドカップに向けた体制構築の最中だが、アズノウの将来に関しては流動的だとされており、エヴァートンにとっては交渉成立の可能性が残されている。また、選手側もプレミアリーグでのプレーに前向きである。

エヴァートンとアズノウの交渉は、どのような結末を迎えるのか。