プレミアリーグの開幕を目前に控え、移籍市場は熱を帯びている。中でも注目を集めているのが、チェルシーによる2人のオランダ人若手選手の獲得交渉だ。
アヤックスに所属する19歳のセンターバック、ヨレル・ハトと、RBライプツィヒで眩い才能を放つシャビ・シモンズ。いずれも将来を嘱望される逸材であり、クラブのリビルド戦略の核を担う可能性を秘めている。
英メディアや移籍専門家の報道によれば、チェルシーはすでにヨレル・ハトと個人条件で合意に達した。ファブリツィオ・ロマーノ氏は、自身のYouTubeチャンネルでこの件を触れ、選手はアヤックスに対して退団の意思を伝えたと明言。現在、移籍金の最終調整が行われており、その額は3400万ポンド前後と見られている。
この金額は、かつてユリエン・ティンバーがアーセナルへと渡った際の条件と類似しており、クラブ間の交渉もスムーズに進んでいるようだ。
ロマーノ氏は「交渉は極めて順調。選手はチェルシー行きを強く望んでいる」と語り、その信憑性を高めている。サイモン・フィリップス氏らもこの動きを追随して報じており、正式発表も時間の問題と見られている。
攻撃の切り札としてのシャビ・シモンズ獲得も秒読み段階か
守備の強化と並行して、ブルーズは攻撃陣へのテコ入れにも積極的だ。その筆頭が、RBライプツィヒのチャビ・シモンズである。21歳ながら確かな技術と展開力を兼ね備え、すでに欧州中のビッグクラブから注目を集める存在となっている。
この移籍交渉についても、ロマーノ氏は「チェルシーは非常に前向きに動いている。個人条件の合意も間近で、いつでも成立する可能性がある」と語っており、こちらも最終局面に差し掛かっている模様。
クラブは選手の将来性を高く評価しており、中盤に新たな創造性とダイナミズムを加える存在としてシモンズを確保したい考えだ。
一部報道では、チェルシーの現有戦力の中に今夏の退団を希望する選手がいるとも伝えられており、シモンズの加入がそれに呼応する形となる可能性もある。いずれにせよ、ブルーズの陣容整備が加速する中で、彼のような攻撃的MFの存在はシーズン開幕に向けた重要なピースとなり得るだろう。
チェルシーは未来を見据えた補強を着実に進めており、両選手の獲得が実現すれば、チームはさらなる高みを目指すための布陣を整えることになるだろう。