各地でビッグディールが成立する中、マンチェスター・ユナイテッドがセリエAで輝きを放つウィンガー、リッカルド・オルソリーニの動向に注目していると、イタリアメディア『Il Resto del Carlino』が報じた。
ボローニャの主軸として活躍する28歳は、今季プレミアリーグへの移籍を視野に入れているとも伝えられており、ユナイテッドを含む複数クラブによる争奪戦が現実味を帯び始めている。
オルソリーニは2018年にユヴェントスからボローニャへローン移籍し、その後完全移籍を果たすと、以降の6シーズンで公式戦250試合以上に出場し、73ゴール32アシストを記録。
右サイドを主戦場に、得点力と創造性を兼ね備えた攻撃型アタッカーとして、長らくチームを牽引してきた。契約は残り2年。クラブとの交渉が進展しなければ、この夏が現実的な売却のタイミングになる可能性が高い。
ユナイテッドにとって、彼のような即戦力は理想的な補強候補だ。すでにウルヴスからマテウス・クーニャ、ブレントフォードからブライアン・ムベウモ獲得を決めているものの、ワイドアタッカーに関心を示す可能性が報じられている。
オルソリーニのように経験豊富で、守備にも貢献できるタイプの選手は、ルベン・アモリム体制下で重宝されると予想されている。
プレミアリーグ挑戦の可能性とユナイテッドの補強戦略
ユナイテッドがオルソリーニに注目する背景には、得点力不足の問題もある。昨季はマーカス・ラッシュフォードやアントニーの不振が目立ち、右サイドの攻撃オプションは限られていた。新シーズンに向けては、柔軟性と突破力を兼ね備えた新戦力の確保が補強方針の中心に据えられている。
注目すべきは、ボローニャに所属するダン・エンドイェの名前も並行して浮上している点。エンドイェは将来性のある若手として評価されている一方、オルソリーニは即戦力としての完成度で明らかに優位に立っている。
28歳という年齢は、プレミアリーグ挑戦においても遅すぎることはなく、経験値を持ち込むには最適なタイミングでもある。
すでにユナイテッドは選手側へ照会を済ませており、交渉の初期段階にある模様。今後はボローニャとの直接交渉が鍵を握ると見られ、移籍金次第では他の欧州クラブも本格的に動き出す可能性がある。
仮にオルソリーニがユナイテッド入りを果たせば、チームは右サイドに新たな攻撃の切り札を得ることになる。プレミアリーグのハイテンポな展開に順応できるかは未知数だが、セリエAでの実績が示すように、十分にその準備は整っているはずだ。