プレミアリーグの中でも最も注目を集めるクラブの一つ、マンチェスター・ユナイテッドが、RBライプツィヒに所属するスロベニア代表FWベンヤミン・シェシュコの獲得に迫っているようだ。英『Caught Offside』クリスティアン・ファルク記者によれば、アーセナルがターゲットを変更したことにより、ユナイテッドが交渉で一歩リードしていると報じられている。
現在22歳のシェシュコは、レッドブル・ザルツブルクで頭角を現し、2023年夏にRBライプツィヒへとステップアップを果たした。ブンデスリーガでの初年度こそ適応に時間を要したものの、次第に存在感を高め、2024-25シーズンは公式戦45試合で21得点6アシストを記録。合計27得点に絡むなど、得点力と展開力を兼ね備えたストライカーとして評価を高めている。
アーセナルの撤退が追い風に!狙うは攻撃陣の再編
ユナイテッドが彼に熱視線を送る背景には、現在の攻撃陣に対する不満がある。ラスムス・ホイルンドとジョシュア・ザークツィーはいずれも決定力に課題を残しており、前線のテコ入れが急務となっている。そんな中で浮上したのがシェシュコの名前だった。
一方、当初はシェシュコに強い関心を示していたアーセナルは、スポルティングCPのヴィクトル・ギェケレシュに照準を移したとされており、この動きがユナイテッドにとっては追い風となっている。
ライプツィヒは売却に前向きな姿勢を見せており、移籍金は当初の評価額から引き下げられ、およそ7000万ユーロに設定されているという。
クラブ内部ではクリストファー・ヴィヴェル氏が獲得を強く推進しているとされ、移籍実現に向けた準備は着々と進んでいる。すでに選手側とも一定の接触が図られており、あとは最終合意に達するかどうかが焦点となる。
スロベニアの若き才能がプレミアリーグに新たな風を吹き込む日は近いのか。ユナイテッドが本当に必要としているラストピースとなり得るシェシュコの去就に、今後も注目が集まる。