インテル・ミラノで絶対的なレギュラーの座を掴みきれていない24歳のドイツ人DFヤン・アウレル・ビセックに対して、クリスタル・パレスが3000万ユーロものオファーで獲得に本腰を入れたと、伊『Gazzetta dello Sport』が報じた。
ドイツ代表の経験も持つセンターバック、ヤン・アウレル・ビセックを巡る攻防は、クリスタル・パレスが参戦しているわけではない。同じくプレミアリーグのウェストハム・ユナイテッドやマンチェスター・ユナイテッド、エヴァートン、トッテナムらとの争奪戦を発展している。
昨年に契約を2029年まで延長し、大幅な昇給を手にしたビセックだが、インテル首脳陣は具体的な提案があれば検討する姿勢を見せている。昨シーズンには46試合に出場するも、半分は途中からの投入で先発になりきれていない。
とはいえ、現代フットボールにおいて、ビセックのような多面性を持つディフェンダーは希少な存在だ。196cmの長身から繰り出される空中戦での圧倒的な支配力、そして意外なほどの足元の技術とビルドアップ能力。
インテルではシモーネ・インザーギ前監督の戦術システムにおいて、3バックの右サイドで安定したパフォーマンスを披露し続けてきた実績は、プレミアリーグの強豪クラブたちが注目する十分な理由となっている。
チャンピオンズリーグの舞台でも堂々としたプレーを見せ、パリ・サンジェルマンとの決勝戦でも9分間のみだが出番を得た経験は、次なるステップに進むために大切な瞬間だったはず。
クリスタル・パレスにとっては、退団の噂もあるイングランド代表DFマルク・グエイに代わり、最終ラインの軸にもなり得る選手を探しており、24歳と長期的な活躍が見込めるインテル・ミラノDFは理想的なターゲットになる。
クリスタル・パレスやウェストハム、ユナイテッド、エヴァートン、トッテナムらイングランド勢による争奪戦はどのクラブが制覇するのか。