ファビオ・ヴィエイラ争奪戦、ウェストハムが名乗り!アーセナル放出決断でプレミア残留の可能性浮上

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ポルトガルのテクニシャンは再び輝く舞台を求めている。アーセナルで燻り続けるファビオ・ヴィエイラに、思わぬ救いの手が差し伸べられた。

ウェストハム・ユナイテッドが、この25歳のポルトガル人攻撃的ミッドフィールダーを夏の獲得ターゲットリストに追加したことが、ジャーナリストのベン・ジェイコブス氏によって明かされた。

2022年夏に3400万ポンドという大金でエミレーツ・スタジアムに降り立ったヴィエイラだが、その類稀な技術を持ちながらも、マルティン・ウーデゴールやデクラン・ライスといった強力なライバルの陰に隠れ続けてきた。

昨シーズンのポルトへのローン移籍も、古巣での再生を期待されたものの、43試合に出場したもののクラブワールドカップを含む全コンペティションで緩やかな成功に留まった。しかし、この停滞期間が新たな転機を生み出そうとしている。

グラハム・ポッター監督率いるウェストハムは、モハメド・クドゥスの移籍により生じた創造性の空白を埋めるべく、複数のポジションをこなせる多才な選手を求めており、ヴィエイラの名前が浮上したのは必然といえるだろう。

ポッター戦術に完璧にフィットする才能

クドゥスを失ったウェストハムは、創造性を加え、複数のミッドフィールドポジションをこなせる選手を必要としている。この条件にヴィエイラほど適した選手はいないかもしれない。昨季のポルトでは42試合5ゴール6アシストという見事な数字を残した。その左足から繰り出される精密なパスは、まさにポッター監督が求める戦術的創造性の象徴である。

アーセナルでの苦境は決して才能の枯渇を意味しない。むしろ、ミケル・アルテタ監督のシステムにおいて、ウーデゴールという絶対的存在がいることで出場機会を得られなかっただけの話。

25歳のヴィエイラは依然として正しいシステムで輝くための技術的才能を持っており、ウェストハムへの移籍は彼のキャリアを再燃させるより安定したプラットフォームを提供する可能性がある。特にポッターのようにポジションの流動性と戦術的創造性を重視する監督の下では、その真価を発揮できるはずだ。

アーセナルの売却意向と絶妙なタイミング

アーセナル側の状況も、この移籍を後押ししている。まだ初期段階ではあるものの、移籍はファイナンシャル・フェアプレー規制を考慮して買取オプション付きローン移籍の可能性がある。ガナーズにとってヴィエイラは、もはや主力構想から外れた存在であり、彼の売却から得られる資金を他の補強に回すことが急務となっている。

契約期間が残り2年という状況も、クラブにとって理想的な売却タイミングだ。これ以上保持し続ければ、移籍金額の下落は避けられない。アーセナルはローン移籍ではなく、完全移籍での解決策を求めており、ウェストハムからの正式オファーが現実味を帯びてくれば、双方にとって理想的な結末となる可能性が高い。

ヴィエイラ自身も、プリシーズンツアーには参加しておらず、クラブからの明確なメッセージを受け取っているはずだ。彼の才能を考えれば、ベンチで燻り続けるよりも、定期的な出場機会を得られる環境で再び輝きを取り戻すことの方が、選手としてのキャリアにとって遥かに価値があるだろう。

ウェストハムがまだ正式なアプローチを行っていないとはいえ、この夏の移籍市場において最も注目すべき動向の一つとして、今後の展開から目が離せない状況が続くだろう。